司法協会

一般財団法人司法協会について

一般財団法人司法協会は、1987年7月1日に財団法人として認可され、2012年10月1日に一般財団法人へ改組した団体です。元法務省が所管しており、司法制度の適正かつ円滑な運営に寄与することを目的としています。代表理事理事長は、一木剛太郎元森・濱田松本法律事務所パートナー弁護士が務めています。

主な業務内容

司法協会は、以下の業務を主に行っています。

司法に関する調査研究の助成並びに図書・出版物の刊行頒布:
主に法律実務家向けの書籍を出版しており、裁判所職員総合研修所や最高裁判所事務総局民事局が監修した書籍も多く、実務の参考となるものが豊富です。「刑法総論講義案」「民事訴訟法講義案」「刑事訴訟法講義案」などは、司法試験受験生にも広く利用されています。
司法制度の運営に関してする謄写等の受託:
訴訟資料の謄写事業を行っています。多くの裁判所において、裁判資料の謄写は司法協会を通して行うことが規則となっています。

独占的受託への批判

司法協会による独占的な受託体制については、以下のような批判があります。

高額な謄写費用:
謄写費用が非常に高額であり、特に大都市圏以外の裁判所ではその傾向が顕著です。
裁判所内におけるコピー制限:
多くの地方裁判所では、一般向けのコピー機が設置されていないことが多く、裁判所職員以外は、通常のコピーが必要な場合でも司法協会を通して割高な料金を支払う必要があります。
* 事業仕分けでの指摘:
2010年5月25日の事業仕分けにおいて、コピー費用がセルフ式で1枚20円、対面式で1枚50円と設定されていることに対し、高額すぎるとの意見が相次ぎました。法務省に対し「できる限り安くする仕組み」を求める「見直し」判定がなされました。大きな事件ではコピー枚数が数千枚に及ぶこともあり、職員に委任した場合、費用は高額になります。これらの費用は、弁護士費用とは別に、実費として依頼者に請求されています。

その他の情報

役職員に関して、裁判所からの天下りが多いと指摘されています。

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