吉祥

株式会社吉祥：神戸牛の魅力を発信する飲食グループ

株式会社吉祥は、兵庫県神戸市中央区に本社を置く、神戸牛を専門とする飲食企業です。神戸牛バーガー発祥の店としても有名で、ステーキ、焼肉、ラーメンなど、多様な業態の店舗を展開しています。2018年4月現在では、グループ全体で37店舗もの規模を誇り、神戸の食文化を牽引する存在となっています。

グループの歩み：小さな料理店から神戸牛専門へ

吉祥グループの始まりは、1998年、現会長である赤木清美氏が開いた神戸市兵庫区東山商店街の小さな料理店でした。その後、神戸元町に移転し、季節料理を提供する店として営業していました。転機となったのは、メディア出演がきっかけでした。テレビ番組で「神戸牛は扱っていますか？」と問われた赤木氏は、扱っていなかったにもかかわらず「はい」と答えたのです。予想外の好評を受け、神戸牛専門への転換を決意。これが現在の吉祥グループの礎となりました。

2008年4月には神戸牛専門店「吉祥吉」として本格的に店舗展開を開始し、その後も順調に事業を拡大。2014年には株式会社八坐和を設立し、さらに株式会社栄喜、株式会社ミヤビ、株式会社和のみやを発足させ、現在のグループ体制を築き上げました。

独自の経営戦略：一頭買いと多角経営

吉祥グループの成功の鍵は、独自の経営戦略にあります。神戸牛を一頭買いし、自社で加工することで中間マージンを削減。高品質な神戸牛を低価格で提供することで、多くの顧客を獲得しています。さらに、ステーキに適さない部位も焼肉店やラーメン店などで有効活用することで、無駄を省き、リスクを軽減する経営を徹底しています。

出店戦略としてはドミナント方式を採用し、神戸市中央区と大阪市中央区に多くの店舗を集中させることで、ブランド認知度を高め、効率的な運営を実現しています。

高品質へのこだわり：厳選された神戸牛

吉祥グループで使用される神戸牛は、安全な飼料と六甲山系の地下水を用いて飼育され、健康管理に定評のある中西牧場産のみに限定されています。チャンピオン牛を多く輩出する同牧場との連携により、常に最高品質の神戸牛を提供することに尽力しています。

吉祥という名前の由来

「吉祥」という社名は、幸福や繁栄を意味する言葉で、仏典でもめでたい出来事を象徴する言葉として用いられています。創業者である赤木氏の実家で、兄が所有する船の名前「吉祥丸」から名付けられました。

多様な業態とメディアへの露出

吉祥グループは、神戸牛ステーキを中心に、焼肉、鉄板焼き、ラーメン、さらには神戸牛を使ったバーガーなど、多様な業態の店舗を展開しています。その高い品質と独自性から、多くのメディアにも取り上げられ、『ヒルナンデス！』、『報道ステーション』、『YOUは何しに日本へ？』など、数々のテレビ番組で紹介されています。雑誌掲載も多数あり、神戸を代表する飲食グループとして高い知名度を誇っています。

地域社会への貢献

吉祥グループは「夢と感動を与える創造企業」という経営理念を掲げ、「三豊良し」（農家、地元企業、顧客）の精神で、地域社会への貢献に努めています。ヴィッセル神戸のシルバースポンサーとして、スポーツ振興にも貢献しています。

まとめ

株式会社吉祥は、小さな料理店から出発し、独自の経営戦略と高品質へのこだわりによって、神戸を代表する飲食グループへと成長を遂げました。神戸牛の魅力を国内外に発信し続け、地域経済の活性化にも貢献する存在となっています。今後も、その発展に期待がかかります。

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