名古屋市公会堂

名古屋市公会堂

名古屋市公会堂は、愛知県名古屋市昭和区鶴舞一丁目に位置する重要な文化施設です。この公会堂は、2024年4月から「岡谷鋼機名古屋公会堂」という新しい愛称で親しまれることになります。これはネーミングライツに基づくもので、地域の文化事業を支援する目的があるとされています。

概要

公会堂は鶴舞公園内に造られており、その設立は名古屋市公会堂条例に基づいています。管理は当初名古屋市文化振興事業団によって行われていましたが、2010年に愛知県舞台運営事業協同組合が指定管理者として受け持つことになりました。さらに、2014年からはKNS（共立・名古屋共立・サンエイ）共同事業体がその役割を担っています。

この施設は、複数のホールを備えており、コンサートやボクシングの試合など、さまざまなイベントに利用されています。特に年末年始にはLED照明を駆使したライトアップが行われ、訪れる人々に美しい光の演出を提供しています。

歴史

名古屋市公会堂の起工は1927年に始まり、1930年に完成、同年10月に正式に開館しました。昭和天皇の御成婚を祝うための事業の一環として設置が決定されました。しかし、第二次世界大戦中は高射第二師団司令部として利用され、戦後はGHQに接収され連合軍専用の劇場として使用されました。その後、1989年には名古屋市の都市景観重要建築物に指定され、2020年には国の登録有形文化財にもなったという歴史があります。

年表

• - 1927年4月2日: 起工
• - 1930年9月30日: 完成
• - 1930年10月10日: 開館
• - 第二次世界大戦中: 高射第二師団司令部として機能
• - 戦後〜1956年: 連合軍兵士専用劇場として使用
• - 1980年: 市制90周年記念事業として大規模改修
• - 1989年11月: 名古屋市都市景観重要建築物に指定
• - 2010年: 名古屋市都市景観賞受賞
• - 2020年8月17日: 国の登録有形文化財に登録
• - 2024年4月1日: ネーミングライツによる愛称変更

フロア構成

公会堂は多様なイベントに対応するため、フロアごとに異なる機能があります。2017年から2019年までは改修工事が行われ、当時のモザイクタイルがロビーの床に再現されるなど、訪問者に上質な文化体験を提供しています。また、舞台の奥行きが拡張され、最新のデジタルサラウンドシステムも導入されました。

アクセス

名古屋市公会堂へのアクセスは非常に便利です。名古屋市営地下鉄鶴舞線の鶴舞駅4番出口や、JR中央本線の鶴舞駅から徒歩2分ほどで到達できます。公共交通機関を利用することを推奨しており、自家用車向けの駐車場も整備されていますが、その収容台数は178台と限られています。駐車場の料金も高額であるため、公式サイトでは公共交通機関による利用が薦められています。

周辺施設

公会堂の周辺には名古屋市鶴舞中央図書館や愛知県勤労会館などの施設もあり、文化や歴史を学ぶ場所としても利用されている地域です。

このように、名古屋市公会堂は地域の文化発信の拠点として、長年にわたって利用され続けている重要な施設です。

もう一度検索