名古屋市港サッカー場

名古屋市港サッカー場

名古屋市港サッカー場（なごやしみなとサッカーじょう）は、愛知県名古屋市港区に位置し、稲永公園内に設置された多目的な球技場です。この施設は名古屋市が所有し、財団法人名古屋市教育スポーツ振興事業団が運営しており、地域のスポーツ振興に寄与しています。2022年4月1日からは、金融商品仲介業のCSアセットによる命名権が取得され、CSアセット港サッカー場としても知られています。

概要

1993年に開催された第49回国民体育大会（わかしゃち国体）のサッカー競技施設として建設され、その後も様々な大会が行われています。主に愛知県サッカー選手権大会やジャパンフットボールリーグの公式戦が開催され、地域のサッカー活動の中核を担っています。実際には、ラグビーやアメリカンフットボールなど、サッカー専用ではないため、幅広いスポーツイベントが可能です。

ただし、近隣の市営住宅がバックスタンド側に密集しているため、鳴り物を使った応援は禁止されています。これは、周囲の生活環境を考慮した配慮です。

歴史

名古屋市港サッカー場の歴史は1993年に遡ります。こけら落としとして、名古屋グランパスエイトの主管試合が行われ、当時の主な本拠地が使用できなかったための代替地として利用されました。その後、1994年にはJリーグの試合も行われましたが、以降は公式戦としての使用は少なくなりました。

2022年には再び注目を浴び、名古屋グランパスの試合が開催されるなど、施設としての役割を再確認されています。また、FCマルヤス岡崎のホームゲーム会場としても利用され、地域サッカーの振興に寄与しています。

今後は、2024年5月1日から2025年11月30日までの期間に大規模改修工事が予定されており、2026年に開催されるアジア競技大会の会場の一つとして生まれ変わる予定です。

施設の詳細

このサッカー場の敷地面積は33,386.88㎡、建築面積は4,926㎡であり、最大収容人員は20,000人です。内部には、メインスタンド、サイドスタンド、バックスタンドがあり、それぞれ6700席、5800人分の芝生、7500人分の芝生が設置されています。また、ナイター照明設備も完備しており、照明は4基設置され、夜間の試合も可能です。天然芝のピッチはサッカーやラグビーなど多様なスポーツに対応しています。

周辺施設

名古屋市港サッカー場の近くには稲永スポーツセンターや名古屋市野鳥観察館などの施設も存在し、家族や友人とともにスポーツや自然観察を楽しむことができます。近隣には観光地も多く、スポーツ観戦と合わせた一日を過ごすことが可能です。

交通アクセス

移動に関しては、名古屋臨海高速鉄道あおなみ線の野跡駅から徒歩約5分で到達します。また、名古屋市営バスを利用することもでき、「野跡駅」バス停から同様に徒歩でアクセス可能です。さらに、自動車利用の場合は、国道23号の十一屋交差点から南進し、金城ふ頭方面へ進むと簡単に到着できます。

名古屋市港サッカー場は、地域スポーツを支える重要な拠点として、これからも多くの人々に利用され続けるでしょう。

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