名古屋市鶴舞中央図書館

名古屋市鶴舞中央図書館の概要

名古屋市鶴舞中央図書館は、愛知県名古屋市昭和区に位置し、市立の公共図書館として重要な役割を担っています。通称は「鶴舞図書館」として親しまれ、地域の知識の拠点として機能しています。1923年に開館され、市立名古屋図書館の前身が1913年に設立された私立名古屋図書館であることからも、この場所の歴史は深いものがあります。

歴史の流れ

鶴舞中央図書館は、1923年10月1日に名古屋市立図書館として開館しました。大正天皇の御大典を祝う事業の一環として設立され、最初の館長は阪谷俊作でした。しかし、1945年に戦災に見舞われ、図書館はその多くを失いました。その後、1952年に改名を行い、さらに1964年には名古屋市鶴舞中央図書館と改名されました。

1984年には新築され、建物は第17回中部建築賞を受賞しました。現在、蔵書数は約131.6万冊に達し、名古屋市の中央図書館として、特に郷土資料の収集に力を入れています。

施設の概要

鶴舞中央図書館は、さまざまな利便性を提供しています。1階には一般書と児童書のフロアがあり、2階には専門書と郷土資料のフロアが設けられています。さらに、地下1階には2つの読書室があり、飲食店も併設されています。特に、視覚障害者向けの点字図書や録音図書のコレクションは、約6,900タイトルと8,500タイトルと非常に充実しています。

特殊サービスとイベント

この図書館には、視覚障害者に向けた点字文庫があり、他にも「インスタント事典」というラジオを通じたレファレンスサービスが提供されています。また、1986年に設立された「Books of Japan」コーナーでは、日本に関する外国語資料を集めており、多文化交流にも寄与しています。

さらに、名古屋市の姉妹友好都市である南京市との資料交換を行うコーナーも設置されており、国際的な交流の場ともなっています。

地元資源の収集

名古屋市鶴舞中央図書館は地域に密着した図書館として、郷土資料の収集を重要な役割としています。特に、名古屋市史編纂に関する資料や、戦災により焼失した書籍の復元を目指す取り組みが行われています。これにより、地域の歴史や文化を未来に伝える努力が続けられています。

利用方法とアクセス

図書館の利用は非常に便利で、開館時間は火曜日から金曜日までが午前9時30分から午後8時まで、土曜日は午後7時まで、日曜・祝日は午後5時までと設定されています。利用者は図書館で最大6冊の書籍、3点の視聴覚資料を借りることができ、期間はそれぞれ2週間です。

アクセスは名古屋市営地下鉄鶴舞線の鶴舞駅から徒歩で約150m、JR中央本線の鶴舞駅からは南へ徒歩で約200mと、アクセスも良好です。このことから、多くの市民にとって身近な存在となっているのです。

結論

名古屋市鶴舞中央図書館は、地域住民にとっての知識の宝庫であり、さまざまなサービスを提供する重要な文化施設です。歴史的背景を持ちながら、地域密着型のサービスを展開するこの図書館は、今後も多くの人々に利用され続けることでしょう。

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