名寄市北国博物館

名寄市北国博物館

名寄市北国博物館は、北海道名寄市にある博物館です。1996年2月10日に開館し、北国の自然、歴史、文化に関する貴重な資料を収集・展示しています。

沿革

1996年2月10日 - 開館
2010年2月 - 常設展示室内の映像展示コーナーを全面リニューアル
2018年 - 名寄市北国博物館が協力した松浦武四郎『天塩日誌』現代語版が発行

建物

地上2階建てで、延床面積は2,099m2です。

1階
エントランスホール
ギャラリーホール
常設展示室
第1収蔵庫
第2収蔵庫
2階
講堂
書庫
研究室
地域情報室

展示

エントランスホール

名寄の冬を代表する自然現象「サンピラー」のイメージを重ねた、フーコーの振り子があります。

常設展示室

北国・名寄: なぜ多雪・寒冷なのかを解説します。
北の先史: 氷河期後の自然と人間の暮らしを紹介します。
カムイの森: 冬の森を通してみたアイヌの自然と文化を展示します。
さむさ、ひと、くらし: 住まいと生活資料から雪や寒さとの関わり合いの歴史をたどります。
映像、情報検索コーナー: 3面マルチスクリーンによる細氷現象を中心とした四季の変化と名寄市の花鳥木や指定文化財を紹介します。
郷土コーナー: 国指定天然記念物「鈴石」「高師小僧」、アイヌの伝承者「北風磯吉」、名寄が生んだ名力士「名寄岩」に関する展示があります。

大型資料収蔵庫

北海道立名寄職業訓練校の実習教室を再利用した収蔵庫です。展示面積は2882㎡で、展示資料数 は約1,000点です。

屋外展示

SL排雪列車「キマロキ」編成:
日本国内唯一の「機関車・マックレー車・ロータリー車・機関車」によるキマロキ編成です。1971年から名寄市が国鉄に蒸気機関車の無償貸与を陳情しその後キマロキ編成の保存を求める形に拡大し名寄駅長らの協力も得て、当時の排雪列車編成のまま貸与をうけ、1976年に名寄公園に展示保存されました。1988年には実際の運用体制に近づける形で市内での保存に向けた陳情時に名寄市役所で担当課長を務めた名寄SL排雪列車保存会で後に3代目会長となる中田一良が車掌車を購入して最後尾に追加し5両編成75mの長さとし、その後博物館計画に合わせて1993年の旧名寄本線の上に移設保存しました。1997年には汽笛を復元、2010年にはJR北海道の準鉄道記念物に指定されました。

モニュメント:
正面玄関前に5枚の板柱があり、アイヌにとって村の守り神であるシマフクロウが彫り込まれています。

利用案内

休館日: 毎週月曜日、年末年始（大型資料収蔵庫は、5月から9月の火曜日から金曜日）

参考文献

名寄市教育委員会『教育なよろ』名寄市教育委員会、2013年。
丹青総合研究所・文化空間研究部「2009年度・2010年度リニューアル博物館情報」『季刊ミュージアム・データ』第78巻、丹青総合研究所・文化空間研究部、2014年2月、8-20頁

外部リンク

名寄市北国博物館 公式

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