君繋ファイブエム

アルバム『君繋ファイブエム』の紹介

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのデビューアルバム『君繋ファイブエム』は、2003年11月19日にキューンレコードからリリースされました。このアルバムには、バンドの音楽的アイデンティティが色濃く反映されており、タイトルには「君と繋がっていたい」という願望と、物理的距離の限界である5メートルを意味する独自の感覚が込められています。また、初回限定盤には、スリーブケース仕様と共に500名に当たる抽選でダイジェストライブビデオが提供されました。

アルバム制作の背景

アルバムの収録曲やその順番は、国道沿いのロイヤルホストでの深夜のミーティングで決定されました。このことからも、メンバーのアイデアや意見が大切にされていたことが伺えます。全作詞は後藤正文が担当し、全編曲はバンド全員の協力によって行われました。

各楽曲の紹介

1. フラッシュバック

ライブパフォーマンスでは『未来の破片』と繋げて演奏されることが多く、相互の曲調が印象的です。

2. 未来の破片

前の曲の間髪入れずに始まることから、流れるようなアルバムの構成が感じられます。

3. アンダースタンド

このトラックはTHE YOUNG PUNX！によってミックスされ、シングルではないもののその存在感が強く、後に『BEST HIT AKG』にも収録されました。

4. 無限グライダー

ストレイテナーのホリエアツシが自身のお気に入りとして挙げている楽曲です。

5. N. G. S

この曲のタイトルは「ナンバーガール・シンドローム」と読みます。ユニークな名前が印象的です。

6. 自閉探索

アルバム中で最後に制作された曲で、後藤はその制作過程が特に困難であり、思い入れが強いと語っています。

7. Ｅ

間奏にはOasisの『Live Forever』のギターソロが引用されており、初期の自主制作盤『I'm standing here』にも収録されていましたが、アレンジは異なります。

8. 君という花

この曲は、シングル版ではフェードアウトで終了するのに対し、アルバム版ではしっかりと完奏されるのが特徴です。このバージョンも『BEST HIT AKG』に収録されています。

演奏者について

アルバムの演奏陣は以下のようなメンバーで構成されています。

• - 後藤正文: ボーカル、ギター
• - 喜多建介: ギター、ボーカル
• - 山田貴洋: ベース、ボーカル
• - 伊地知潔: ドラム

『君繋ファイブエム』は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのキャリアにおける重要なピースであり、彼らの音楽スタイルの礎を築いた作品です。今なお多くのファンに愛されているこのアルバムは、バンドの進化とともに聴き継がれています。

もう一度検索