和歌山大学教育学部附属中学校

和歌山大学教育学部附属中学校

和歌山大学教育学部附属中学校（わかやまだいがくきょういくがくぶふぞくちゅうがっこう）は、和歌山県和歌山市に所在する国立大学法人和歌山大学教育学部の附属中学校です。

沿革

本校の歴史は、1947年（昭和22年）4月1日に「和歌山師範学校附属中学校」として開校したことに始まります。学制改革に伴い、1951年（昭和26年）4月1日には「和歌山大学学芸学部附属中学校」と改称。その後、1966年（昭和41年）4月1日には学部の改称に伴い現在の校名である「和歌山大学教育学部附属中学校」となりました。2004年（平成16年）4月1日には、国立大学の法人化に伴い、国立大学法人和歌山大学の附属学校としての位置づけとなりました。

所在地と環境

本校は、和歌山県和歌山市に位置し、和歌山大学教育学部の附属小学校と隣接しています。周辺環境にも恵まれており、徒歩圏内には和歌山県立近代美術館や県庁、そして歴史的な建造物である和歌山城などが点在しており、教育環境としても文化的にも豊かな立地となっています。

教育の特徴

和歌山大学教育学部の附属校として、大学との連携を密にしています。特に、教員を目指す和歌山大学教育学部の学生が、教育実習生として本校を訪れ、現場での指導経験を積んでいます。教育実習は例年6月（事前実習）と9月に実施され、生徒たちにとっても大学の学びと触れる機会となっています。

また、本校では2学期制を導入しており、前期と後期の間に1週間程度の秋休みが設けられています。これにより、学期の区切りが明確になり、生徒たちは学習や活動に計画的に取り組むことができます。

服装規定

本校には指定の体操服と制服があります。体操服は夏服と冬服があり、赤、青、緑の3色が学年ごとに割り当てられています。冬服を着用する際には、防寒のため夏服を下に重ね着するという独特のルールがあります。体操服のデザインは、2017年度（平成29年度）に変更されました。

制服については、男子は夏服が開襟シャツに灰色のズボン、冬服はブレザーに赤色のネクタイと灰色のズボンが基本です。女子は夏服が開襟シャツに全体的に灰色のスカート、冬服はブレザーに赤色のリボンと全体的に灰色のスカートとなっています。男女共通で、紺色の指定ベストまたはセーターがあり、首元に赤いラインが入っています。

近年、多様な性を尊重する観点から、制服に関する規定が見直されました。かつては性別によって着用する服装が指定されていましたが、現在では生徒自身の希望に応じて、性別に関わらずズボンまたはスカートのいずれかを選択して着用することが認められています。

頭髪についても細やかな規定が定められており、男子は襟にかからず、耳や目にも極端にかからない程度の長さが求められます。女子は目にかからない程度が基本とされています。これらの規定を守れているか確認するため、年に数回、不定期に頭髪検査が実施されます。なお、以前は黙認されていた染髪は、現在では禁止されています。

校外学習

かつては、1年生は和歌浦でのオリエンテーションキャンプ（1泊2日）やw~ing校外学習、2年生は京都での日帰り校外学習、3年生は沖縄への修学旅行（3泊4日）や京都での日帰り校外学習などが実施されていました。しかし、近年の社会情勢の変化、特に新型コロナウイルス感染症の影響により、現在では1年生と2年生の校外学習は中止されています。また、3年生の修学旅行についても、目的地が沖縄から淡路島へと変更されています。

著名な出身者

各界で活躍する多くの卒業生を輩出しています。

小林 稔侍（俳優）
仁坂 吉伸（和歌山県知事）
清水 理子（虹のコンキスタドール）
及川 眠子（作詞家）
志磨 遼平（ミュージシャン）
越川 和磨（ミュージシャン）
* 桃歌 雪（宝塚歌劇団月組娘役）

アクセス

公共交通機関を利用する場合、和歌山バスが便利です。JR和歌山駅または南海和歌山市駅から「真砂町」または「県庁前」バス停で下車し、そこから徒歩約5分で本校に到着します。

本校に関する詳細情報は、和歌山大学教育学部附属中学校の公式サイトにて確認できます。

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