四日市ドーム

四日市ドーム：多目的ドーム施設の100周年記念事業

三重県四日市市の霞ヶ浦緑地公園内にある四日市ドームは、1997年、市制施行100周年を記念して建設された多目的ドーム施設です。

多様な利用形態

アリーナは、アメリカンフットボール、サッカー、テニス、グラウンドゴルフ、ソフトボールなど、様々なスポーツに使用できます。ただし、野球はアリーナの広さの関係から、少年[[野球]]の利用に限定されています。

ドームはスポーツ以外にも、展示会などのイベントにも利用されており、地域社会の多様なニーズに応える施設となっています。四日市市は、ドームの運用に関して「四日市ドーム条例」を定めて、運営を管理しています。

先進的な設備

四日市ドームのアリーナは、自然換気を考慮した設計がなされています。南北側の大型ジャロジー窓、東西側の滑り出し窓、そして屋根の上下軒天部の換気窓により、自然な空気の循環が確保されています。さらに、冷房設備も完備しており、快適な環境を提供します。

照明設備は、全点灯、1/2点灯、1/4点灯の3段階で調整可能で、全点灯時には1,000ルクスの照度を確保します。観客席後方の窓はガラスカーテンウォール、天井はテフロン膜を使用しているため、日中の照明使用は最小限に抑えられます。

アリーナ以外にも、大会議室、小会議室、準備室、練習室、控室など、付帯施設も充実しています。これらの施設は、イベントや競技を円滑に進めるために重要な役割を果たしています。

四日市ドームとコスモ石油四日市FC

1996年発売のアサヒビール「スーパードライ」四日市市制100周年記念缶には、完成予想図が描かれていました。当時、四日市市に本拠を置いていたコスモ石油四日市FC（旧JFL）は、Jリーグ昇格を目指していました。2万人規模のスタジアムが必要だった同クラブは、四日市ドーム完成前後、同ドームをホームスタジアムにするのではないかという憶測を呼びました。しかし、アリーナの面積が狭く、人工芝であるため、公式戦開催は不可能でした（Jリーグ、JFL公式戦は天然芝が原則）。結果、同クラブは市からの支援を得られず、1996年シーズンをもって解散しました。後に建設された四日市市中央フットボール場は、ヴィアティン三重の本拠地となりましたが、2万人収容のスタジアム建設には至っていません。

四日市ドームは、地域住民にとって貴重なスポーツ施設であり、イベント会場として、多くの思い出を育んできた場所です。その歴史と役割は、今後も四日市市の発展に貢献していくでしょう。

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