四日市市立博物館

四日市市立博物館とは

四日市市立博物館（Yokkaichi Municipal Museum）は、三重県四日市市に位置する公立の文化施設で、地域の歴史や環境に関する様々な展示が行われています。また、博物館にはプラネタリウムも併設されており、天文学や宇宙に関する体験が楽しめるようになっています。

概要

四日市市の「そらんぽ四日市」という5階建ての複合施設の中に、博物館とプラネタリウムが含まれています。その施設は、3階から5階にかけて博物館とプラネタリウム部分を占め、他に四日市公害と環境未来館が併設されています。博物館の展示は四日市市の歴史を中心に構成されており、環境未来館では四日市公害以降の環境問題についても展示されています。

常設展示

常設展示は3階にあり、三重県名の由来から始まり、久留倍の村や四日の市、四日市宿、そして四日市湊の歴史を具体的に再現した展示が行われています。このエリアの展示は「時空街道」と名付けられ、弥生時代から江戸時代までの文化や生活を模型やマネキンを使って紹介しています。さらに、四日市市出身の作家丹羽文雄に関連する作品を集めた「丹羽文雄展示室」も設けられています。

また、この博物館では年間を通して特別展も開催されており、最新の展示室は4階に位置しています。

プラネタリウム

最高層の5階には、プラネタリウムが設置されており、「GINGA PORT401」と名付けられています。コンセプトは宇宙旅行で、さまざまな宇宙関連の展示があり、宇宙航空研究開発機構（JAXA）との協力による宇宙服レプリカなども見られます。このプラネタリウムの映写機「ケイロン401」は、約1億4千万個の星を投影する能力を持ち、そのうちの約9,500個の星の色も再現することができます。

歴史

四日市市立博物館は1993年に開館し、当初は市民の文化資源として多くの関心を集めました。開館以来、特別展も数多く開催され、地域の歴史や文化を発信してきました。しかし、当初の展示内容は公害の問題を軽々しく扱うものだったため、地元住民からの批判も受けました。

その後も数回の改修を経て、2015年にはプラネタリウムが8Kに更新され、世界一の星の数を映し出すことができるようになりました。また同年、博物館は「そらんぽ四日市」という名称で新たにクローズアップされています。

施設の利用案内

博物館は午前9時30分から午後5時まで開館しており、入館は午後4時30分まで可能です。毎週月曜日は休館日となっており、年末年始や臨時休館日もあります。入館は無料ですが、プラネタリウムや特別展には別途料金がかかります。

交通アクセス

四日市市立博物館へは、近鉄四日市駅から西方向に約400mの距離で、徒歩約5分でアクセス可能です。駐車場は用意されていないため、近隣の有料駐車場を利用する必要があります。

このように、四日市市立博物館は地域の歴史や環境問題を学ぶのに最適な場所であり、さまざまな体験を提供する魅力的な文化施設です。

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