国立循環器病研究センター

国立循環器病研究センターについて

概要

国立循環器病研究センター（こくりつじゅんかんきびょうけんきゅうセンター）は、循環器関連の高度な医療と研究を専門とする日本の医療機関です。大阪府吹田市に位置し、厚生労働省の管理下にある国立研究開発法人として、心臓および脳血管に関する診断・治療、研究、技術者教育を行っています。2010年に独立行政法人から国立研究開発法人に移行し、現在も日本国内外から多くの患者が訪れています。

設立と沿革

1977年に開設された当センターは、日本における心臓移植の実施が進む中で、1999年には国内で2例目となる心臓移植を成功させました。以降、2017年には心臓移植の件数が100例を超え、特定機能病院としての地位を確立しています。さらに、2019年にはJR岸辺駅近くに新たな施設へ移転しました。

組織構成

センターは3つの主要部門、「病院」「研究所」「研究開発基盤センター」に分かれて運営されています。この三部門が密接に連携することにより、循環器病に関する最新の医療手法や研究が進められています。特に「心臓血管部門」と「脳血管部門」の併設は、専門家の協力を促進する独自の特徴です。

2019年4月には、「オープンイノベーションセンター」も設立され、臨床研究や疫学調査の推進を支援しています。センターのシンボルマークには、医療従事者と患者の出会い、支え合いという相互作用が込められており、青と赤の配色は静脈と動脈、知性と情熱、医療と研究のコラボレーションを象徴しています。

アクセスと周辺施設

センターへのアクセスは非常に便利で、JR京都線岸辺駅からわずか300メートルの距離に位置しています。吹田市民病院や健都イノベーションパークといった医療施設や研究機関も周囲にあります。

医療と研究の融合

当センターでは、年間3000件を超える手術が行われ、約1800名のスタッフが働いています。医師約300名、看護師約800名を含むこれらの専門家は、全国から集まる医療の研修生たちと共に、未来の医療を担う人材を育成しています。また、専門的な意見箱を設置し、患者からのフィードバックを直接医療サービス向上に繋げる取り組みも行っています。

専門医療機関としての地位

国立循環器病研究センターは、全国に6か所存在する生涯にわたる循環器専門病院の一つであり、特定の機能病院として大学付属病院等以外で唯一独自の地位を確立しています。これにより、循環器に特化した高い専門性と治療の質を維持し続けています。

日本国内外から訪れる患者に対し、高度な医療と研究を提供する国立循環器病研究センターは、世界的にも有名な循環器専門医療機関なのです。

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