地方財政審議会

地方財政審議会について

地方財政審議会は、総務省に設置されている審議会の一つであり、地方交付税、地方譲与税、各種交付金、地方公共団体の翌年度の歳入歳出総額の見込額など、地方財政に関する重要な事項を審議し、総務大臣に対して必要な勧告を行うことを任務としています。

1952年に廃止された地方財政委員会（第2次）に代わる機関として設置され、地方財政の健全な運営を支える重要な役割を担っています。

主な役割

地方交付税に関する意見聴取: 総務大臣は、地方交付税の交付に関する命令の制定や、地方財政計画の原案作成、各地方自治体への交付税額の決定などを行う際に、地方財政審議会の意見を聴くことが義務付けられています。
地方公共団体の負担を伴う法令案に関する意見聴取: 内閣総理大臣や各省大臣が、地方公共団体の負担を伴う法令案を立案する際、総務大臣は地方財政審議会の意見を聴く必要があります。
その他: 地方競馬、自動車競技、モーターボート競走を行う市町村の指定など、法令で定められた事項を審議し、総務大臣への勧告や関係機関への意見表明を行います。

関連法令

地方財政審議会の所掌事務は、以下の法令に定められています。

地方公務員等共済組合法
地方財政法
地方交付税法
競馬法
自転車競技法
モーターボート競走法
地方公営企業法
地方財政再建促進特別措置法
地方税法
地方道路譲与税法
石油ガス譲与税法
自動車重量譲与税法
特別とん譲与税法
航空機燃料譲与税法
国有提供施設等所在市町村助成交付金に関する法律
地方特例交付金等の地方財政の特別措置に関する法律
当せん金付証票法
道路交通法
地方財政法施行令
地方公務員等共済組合法施行令

組織

地方財政審議会は、5人の委員で構成され、委員の互選により会長が選任されます。
委員は、地方自治に関して優れた識見を持つ者の中から、両議院の同意を得て、総務大臣が任命します。委員には、全国知事会及び全国都道府県議会議長会、全国市長会及び全国市議会議長会、全国町村会及び全国町村議会議長会がそれぞれ推薦した者が含まれる必要があります。

委員の任期は3年で、再任も可能です。

分科会

地方財政審議会には、以下の分科会が設置されており、審議会の一部の事務を分担しています。

地方公務員共済組合分科会
固定資産評価分科会

歴代会長

堀場勇夫

関連リンク

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