地球市民の会

特定非営利活動法人 地球市民の会

概要

特定非営利活動法人地球市民の会（Terrra People Association、略称TPA）は、日本の佐賀県を中心に活動するNPO法人です。この団体は、1976年に設立された「佐賀フランス研究会」を源流としており、古賀武夫氏のビジョンによる「佐賀の文化的な閉塞感を打破する」ことから始まりました。1983年には国際的な視野を持った社会貢献を目指す「地球市民の会」として再編され、国際交流や国際協力を通じた地域づくりを推進しています。2002年には特定非営利活動法人の認可を受けた後、2010年には国税庁より認定NPO法人としての地位を得るに至りました。

この団体と特定の宗教や政党とは無関係で、中立的な立場で活動を行っています。活動の範囲は国内外を問わず、多岐にわたります。国際協力の分野ではタイ、スリランカ、ミャンマーを中心に、国際交流では韓国や中国と連携し、地域の振興に力を注いでいます。また、地元佐賀県内でも様々な地域づくり活動を展開しています。

地球市民の会は、ミャンマー連邦に在外事務所を持ち、特に県都タウンジーを拠点としています。このように、国際的な協力や交流に努めつつ地域の発展にも尽力しているこの団体は、国際社会における日本の役割を考慮し、新たなつながりを創出しています。

近年の活動

特に注目されるのは、2022年1月に発生したフンガ・トンガ海底火山の大噴火によるトンガの被害に対する支援活動です。団体は、トンガ王国との間で復興支援のパートナーシップを結ぶための覚書を交わしました。このような取り組みは、外国の主権国家とNPO法人が直接協力する異例の事例であり、地球市民の会の活動の重要性と国際的な影響力を示しています。

沿革

地球市民の会の歴史は1973年に設立された「佐賀フランス研究会」にまで遡ります。この後、1980年には「古賀英語道場・佐賀日仏文化会館」が設立され、1983年に「地球市民の会」として公式に立ち上がりました。2002年にNPO法人格を取得し、2010年には認定NPO法人として承認されました。この間に古賀武夫氏が2008年に逝去し、その人柄と実績は今なお多くの人々に影響を与えています。

地球市民の会は、過去数十年にわたって様々な賞を受賞しており、国際交流基金による地域交流振興賞や、外務大臣表彰、文部科学大臣奨励賞など多岐にわたる評価を得ています。これにより、地域の文化を育むとともに国際社会における日本の存在感を高めています。

終わりに

地球市民の会は、地域社会と国際社会とをつなぐ架け橋として、これからもその活動を広げていくことでしょう。国際協力や交流を通じて、より良い未来を作るための努力は、これからも続けられることでしょう。

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