城南海

城 南海（きずき みなみ）

城南海は、1989年12月26日に鹿児島県名瀬市で生まれたシンガーソングライターで、本名も同じです。彼女の音楽活動は、2009年にデビューシングル「アイツムギ」でスタートしました。

音楽スタイルと特徴

城南海は奄美大島出身のアーティストで、島の伝統的な民謡のスタイルを取り入れた独自の音楽を展開しています。彼女の歌唱力には定評があり、多様なジャンルの楽曲をカバーしながら、オリジナル曲も多く発表しています。
特に奄美民謡に見られる特徴的な歌い回し「グイン」を活かした演唱が、彼女の大きな魅力の一つです。ただし、彼女は「グイン」に依存せず、各楽曲に合わせた表現をすることを重視しています。

主な活動と受賞歴

2013年には、NHKの『みんなのうた』で「夢待列車」を使ったことから、卒業式の歌として多くの学校で採用されています。また、2014年にはNHK「J-MELO」のテーマ曲の作詞と作曲を担当、その後も様々なメディアで活躍し、2018年にはNHK大河ドラマ『西郷どん』の挿入歌の作詞を務めました。さらに、2020年にはディズニー映画「ムーラン」の主題歌「リフレクション」の日本語詞を担当し、歌唱したことでも注目を集めました。

城南海は2014年からテレビ東京系の『THEカラオケ★バトル』に出場し、2016年6月には初の10回優勝を果たし、「絶対女王」と称されるようになりました。彼女は100点を3回取得するなど、その実力は歌唱においても高く評価されています。

音楽教育とパフォーマンス

彼女は音楽教育にも力を入れ、奄美三味線を演奏し、2歳からピアノを学んでいました。14歳の時に鹿児島市に引っ越し、兄の影響で三線とシマ唄を始め、高校時代には音楽科に進学します。その際、市内の公園でのパフォーマンスでスカウトされ、上京することとなりました。

東京未来大学ではアイルランド・ケルト音楽に興味を持ち、卒業論文ではアイルランド音楽と奄美の音楽の共通点を探究しました。2014年以降は、音楽活動と並行して仲間たちとのコラボレーション企画やライブイベントも盛況を博しています。

現在の活動

現在、城南海は「ウタアシビ」というライブを中心に、多様なパフォーマンスを行っています。ディナーショーや各種イベントにも出演し、ラジオパーソナリティとしても活動している他、奄美の郷友会など地域の行事にも参加しています。趣味としてアクセサリー作りや絵画を挙げ、特に描いた絵をファンクラブグッズとして展開するなど、クリエイティブな活動も行っています。

目指すもの

彼女は自らの歌を通じて、奄美の魅力を広めることを目指しており、美しい日本語を守ることが自身の使命と考えています。奄美大島や徳之島の観光大使としても活動し、地域活性化を促進する役割も担っています。音楽を通じて奄美の文化を世界に発信し続ける城南海の姿勢は、多くのファンを魅了し続けています。

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