埼玉県立武道館

埼玉県立武道館は、埼玉県上尾市日の出に位置する武道館です。2003年に、それまでの浦和市（現在のさいたま市浦和区）から、彩の国まごころ国体の柔道会場として使用するために移転・新築されました。設計は松田平田設計が担当しています。

沿革
初代の埼玉県立武道館は、1968年に浦和市仲町に建設されました。その後、2003年に上尾市へ移転し、現在の武道館が誕生しました。初代武道館の跡地には、2011年に埼玉県危機管理防災センターが設置されています。2008年からは、公益財団法人埼玉県スポーツ協会と株式会社サイオーによる共同事業体が、施設の管理運営を行っています。また、この武道館は、2008年にグッドデザイン賞を受賞しています。

開催大会
埼玉県立武道館では、様々な武道大会が開催されています。主な大会としては、全日本ジュニア柔道体重別選手権大会、全国高等学校総合体育大会（新体操会場）、国民体育大会（柔道会場）などが挙げられます。近年では、2020年の全国学生相撲選手権大会、2017年の全日本実業団相撲選手権大会、2005年の全国中学生なぎなた大会、2004年の全国中学校柔道大会も開催されました。

建物の特徴
この武道館は、その建築デザインにも特色があります。建物外周は、PC（プレストレスト・コンクリート）のフィーレンデール構造を採用することで、敷地内外への透明性を高めています。2階には回遊デッキがあり、そこから館内の様子を伺うことができます。また、屋根架構には埼玉県産のスギが多用されており、伐採後には植林も実施することで、環境への配慮と地場産業の振興の両立を実現しています。原木の切り出しから植林、製材に至るまで、県、設計者、施工者が協力して取り組んだことで、持続可能な森林経営にも貢献しています。

さらに、道場屋根に設置された高窓からは風を取り込み、天窓から熱気を排出するシステムにより、照明や空調にかかるエネルギー消費を抑制しています。その他にも、雨水利用、太陽熱温水装置、太陽光発電、外気冷房など、様々な環境配慮型の技術が導入されています。

施設概要
施設内には、柔道場、剣道場、弓道場、相撲場、トレーニング室など、様々な武道に対応した施設が整備されています。これらの施設は、武道の練習や大会だけでなく、地域住民の健康増進や交流の場としても活用されています。

その他
埼玉県立武道館は、武道の普及・発展に貢献するとともに、環境にも配慮した施設として、地域社会に貢献しています。公式サイトやFacebookページでは、施設の詳細やイベント情報などが公開されています。

脚注

外部リンク

埼玉県立武道館 - 公式ウェブサイト
埼玉県立武道館 (saitama.budoukan2400) - Facebook

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