増田惠子

増田 惠子（ますだ けいこ）

増田惠子は、1957年9月2日に静岡県静岡市で生まれた。歌手、女優、タレントとして幅広く活躍しており、本名は桑木啓子である。彼女は、1976年にアイドルデュオ「ピンク・レディー」として華々しくデビューし、瞬く間に多くのファンを魅了した。愛称の「ケイ」で親しまれる彼女は、O型である。

経歴

増田惠子は静岡市の八幡に誕生し、小林家の末っ子として育った。家族は三人兄妹で、1961年に父親を亡くした後、母の姉の家で育つことになった。1971年には静岡市立末広中学校に転校し、友人の根本美鶴代（後の未唯mie）と出会った。

アマチュア時代を経て、1976年2月に日本テレビのオーディション番組『スター誕生!』で合格。これを機に、同年8月に「ピンク・レディー」として、「ペッパー警部」でデビューを果たし、瞬く間に人気アイドルとなった。このデュオは数多くのヒット曲を発表し、特に「UFO」や「ウォンテッド」は世代を超え愛され続けている。1981年に解散するまでに、彼女たちは多くのファンの心を掴んだ。

解散後はソロ活動に移行。彼女は「すずめ」という楽曲で成功を収め、以降も「ためらい」や「らせん階段」など多くのシングルをリリースした。その後、芸名を増田惠子と改名し、女優業も本格的にスタート。ドラマや映画にも多数出演し、演技力も評価されるようになった。

フランス進出と国際的な活動

彼女は1988年にフランスへ渡り、シャンソンを学び始めた。翌1989年、フランスでのデビューアルバム『Simples Confidence』がリリースされ、成功を収めた。このアルバムにはフランス語で歌った曲が収録されており、フランスの音楽シーンでも存在感を示した。帰国後、日本でもアルバム『Voice Cologne』として再リリースされ、多くのファンを魅了した。

2002年に音響会社の社長と結婚し、その後はバラエティ番組や音楽活動にも幅を広げている。彼女は2004年に自叙伝『あこがれ』を出版し、自身の人生を振り返る一冊となった。

また、2017年にはレコ大にてピンク・レディーとして39年ぶりにステージに立ち、恩師への感謝を込めたパフォーマンスを披露するなど、今なおその存在感を放ち続けている。2022年にはソロデビュー40周年を迎え、記念アルバムをリリースし、ライブイベントを開催するなど、精力的に活動している。

増田惠子は、音楽と演技の両面で、日本のエンターテインメント界に多大な影響を与えてきたアーティストである。その幅広い才能は、多くの世代にわたって愛され続ける要因となっている。

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