多治見市美濃焼ミュージアム

多治見市美濃焼ミュージアム：美濃焼の魅力を五感で体感できる博物館

岐阜県多治見市に位置する多治見市美濃焼ミュージアムは、美濃焼に関する歴史と文化を深く理解できる博物館です。約5万点もの陶磁器のコレクションを誇り、その規模は地域最大級を誇ります。平安時代から鎌倉時代にかけて作られた古陶器から、桃山時代の華麗な陶磁器、そして現代の陶芸作品まで、美濃焼の歴史を網羅した展示が魅力です。

展示内容と体験

ミュージアム内は、時代や技法ごとにいくつかの展示室に分かれています。それぞれの展示室では、選りすぐられた作品をじっくりと鑑賞することができます。特に、桃山時代の陶片に直接触れて鑑賞できる体験コーナーは、来館者から高い人気を誇ります。普段はガラス越しにしか見られない貴重な陶片を、間近で観察することで、美濃焼の造形美や歴史的価値をより深く体感できます。

さらに、ミュージアムには立礼茶室が併設されており、重要無形文化財保持者（人間国宝）の陶芸家、加藤卓男氏をはじめとする著名な陶芸家の作品を使った抹茶をいただくことができます。茶碗を通して、陶芸の技術の高さと美しさを五感で堪能できる貴重な体験です。

常設展に加え、年間6回開催される特別展では、テーマに沿った多彩な展示が楽しめます。これにより、美濃焼の魅力を多角的に学ぶことができます。ミュージアムショップでは、美濃焼の工芸品や関連書籍などを購入することも可能です。

アクセスと施設情報

ミュージアムへのアクセスは、JR多治見駅からバスまたはタクシーで行くことができます。また、中央自動車道多治見ICや東海環状自動車道土岐南多治見ICからも車でアクセス可能です。館内には、車椅子やベビーカーの貸し出し、身障者用トイレも完備しており、安心して来館できます。広々とした無料駐車場も完備されています。

開館時間は9時～17時（入館は16時30分まで）、休館日は毎週月曜日（月曜日が祝日の場合は翌日）、年末年始です。入館料は一般300円、大学生200円、高校生以下は無料です。団体割引もあります。年間パスポートも用意されているので、何度も訪れたい方にはお得です。

多治見市美濃焼ミュージアムの歴史

多治見市美濃焼ミュージアムの前身は、1950年に多治見商工会議所の土蔵を改築して開館した多治見市古陶器陳列館です。その後、多治見市民センターや県陶磁器試験場などを経て、1988年に現在の場所に移転し、財団法人岐阜県陶磁資料館となりました。2012年に岐阜県から多治見市に無償譲渡され、現在の名称となりました。

近隣の施設

ミュージアムの近隣には、岐阜県現代陶芸美術館（セラミックパークMINO内）があり、国内外の現代陶芸作品を鑑賞することができます。両施設を巡ることで、美濃焼の歴史と現代の陶芸表現を同時に楽しむことができます。

まとめ

多治見市美濃焼ミュージアムは、美濃焼の歴史と文化を深く理解し、五感で楽しむことができる素晴らしい博物館です。岐阜県を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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