大和小泉駅

大和小泉駅：大和路線の要衝

大和小泉駅は、奈良県大和郡山市小泉町に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）関西本線（大和路線）の駅です。駅番号はJR-Q33。古くから地域住民の生活を支える重要な交通拠点として機能しており、近年は利便性向上のための整備も進められています。

歴史と変遷

大和小泉駅は、1920年（大正9年）8月25日に、郡山駅～法隆寺駅間に新設される形で開業しました。当初は一般駅として貨物輸送も行っていましたが、1961年（昭和36年）2月1日に貨物営業が廃止され、旅客駅へと移行。その後も、荷物扱い廃止（1984年）、国鉄分割民営化によるJR西日本への移管（1987年）、大和路線愛称の使用開始（1988年）といった歴史的転換点を経てきました。

1998年には自動改札機が導入され、2001年には橋上駅舎と自由通路が完成。利便性が大幅に向上しました。ICOCAの利用開始（2003年）、大阪環状・大和路線運行管理システム導入（2009年）、駅ナンバリング導入（2018年）など、現代的な駅としての機能強化も着実に進められています。みどりの窓口は2020年2月末で営業を終了しましたが、みどりの券売機プラスが導入され、きっぷ購入の利便性は維持されています。そして、2024年3月16日からは、新たに運行を開始する通勤特急「らくラクやまと」の停車駅となります。

駅構造と設備

大和小泉駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、橋上駅舎が設置されています。シンプルな構造ながらも、改札口は1ヶ所のみです。王寺駅が管理する直営駅であり、ICOCAなどのICカード乗車券が利用可能です。

利用状況と周辺環境

2020年度の1日平均乗車人員は6,312人で、奈良県内のJR駅では奈良駅に次いで3番目に多く、王寺駅～奈良駅間では最多となっています。

駅周辺は、以前は西側に小規模なロータリーがあるのみで、通勤・通学時間帯は混雑していましたが、現在は東側に大規模なロータリーが整備され、状況は改善されています。駅の南東側には昭和工業団地が広がり、多くの通勤客が利用しています。また、奈良学園などの学校への通学生も多く、学生の姿も日常的に見られます。

バス路線

大和小泉駅には、奈良交通やエヌシーバスの路線が乗り入れており、「大和小泉駅」停留所から各方面へのアクセスが可能です。（バス路線情報は2018年5月1日の情報に基づきます。）

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）大和路線

* 郡山駅 - 大和小泉駅 - 法隆寺駅

大和小泉駅は、大和路線における重要な駅であり、今後ますますその役割は大きくなっていくでしょう。

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