大学入試センター

独立行政法人大学入試センターとは

独立行政法人大学入試センター（DNC）は、日本における大学入学共通テストを実施する機関であり、文部科学省の監督のもと運営されています。このセンターは、受験生に対して公平な試験環境を整え、大学の入学選考をサポートするために存在しています。センターの略称は日本語の音読み（Daigaku Nyushi Center）に由来しており、特に試験関連の業務や情報提供を行っています。

歴史の歩み

この団体は1977年に設立され、当初は国立学校設置法の改正を受けて大学共通第1次学力試験の準備機関としてスタートしました。1979年には最初の共通第1次学力試験を実施し、その後も様々な試験方法を経て成長を続けてきました。

1988年からは大学入試に関する情報提供が業務に追加され、当時は「ハートシステム」と呼ばれるキャプテンシステムを導入し、インターネットを通じて大学情報を提供する試みが始まりましたが、2011年にはこのシステムが廃止されました。1990年になると、共通1次試験はセンター試験として運営されるようになり、その後の1999年には独立行政法人大学入試センター法が成立し、2001年には法人化されました。

その後、法科大学院適性試験を2003年から開始しましたが、2010年にはその実施が終了し、適性試験課も廃止されました。特に注目すべきは、2021年1月から開始された大学入学共通テストです。この新しいテストは国公立大学を始め、数多くの私立大学や短期大学でも採用され、受験生にとって重要な試験となっています。

所在地とアクセス

大学入試センターは東京都目黒区駒場に位置し、隣接する駒場野公園とともに、かつての東京教育大学の敷地内に設立されています。アクセスは京王井の頭線の駒場東大前駅西口から徒歩5分です。

歴代所長と理事長

このセンターは設立当初から多くの所長と理事長を輩出しています。歴代の所長には、東北大学学長や神戸大学学長など、著名な大学の学長たちが就任してきました。また、理事長はセンターが法人化された後に務めた人々が中心となっています。最近では、2022年に埼玉大学の学長を務めていた山口宏樹が新たに理事長となっています。

高校コードの仕組み

DNCでは、高校生や高等専門学校、特別支援学校高等部の生徒に対して「高校コード」という識別子を5桁の数字と1文字のアルファベットで割り振っています。このコードは業務において重要な役割を担っており、高卒認定試験合格者や外国の教育機関出身者などにも与えられます。高校コードの情報は、大学入試センターの公式ウェブサイトでPDF形式で公開されています。

外部リンク

さらに詳しい情報は、独立行政法人 大学入試センターの公式サイトや、彼らのSNSアカウント（X（旧Twitter））でも確認することができます。

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