大狂乱

『大狂乱』（原題：Lookin' to Get Out）は、1982年に公開されたアメリカ合衆国のコメディ映画です。ハル・アシュビーが監督を務め、ジョン・ヴォイト、アン＝マーグレット、バート・ヤングらが出演しています。ジョン・ヴォイトの実娘であるアンジェリーナ・ジョリーが、女優デビューを飾る7年前に、映画の終盤でヴォイト演じるアレックスの娘役として出演していることでも話題となりました。また、映画の冒頭には、ヴォイトの元妻でありジョリーの母親でもあるミシェリーヌ・ベルトランが、アレックスにナンパされる女性役でカメオ出演しています。

劇場公開版は、ハル・アシュビー監督によるオリジナル版からスタジオ側の編集でカットされたものでしたが、2009年6月30日にワーナー・ホーム・ビデオから監督のオリジナル版が発売されました。

あらすじ

ギャンブルで生計を立てているアレックス・コヴァックは、知り合いから得た情報を元に競馬で大穴を当て、1万5千ドルを手に入れます。その足で、ポーカーでハリーに負けた借金を返済しに向かいますが、大金を手にしたことで気が大きくなったアレックスは、賭博場に着くと、彼らがやっていたポーカーに誘われるまま参加してしまいます。その結果、元の借金6千ドルは返済できたものの、さらに負けが込んでしまい、1万9千ドルもの新たな借金を抱えてしまう羽目に。アレックスの相棒であり、別れた元妻リリアンに弱いジェリー・フェルドマンは、彼からさらに借金を重ねたことを聞いて愕然とします。昼食を取るためにレストランを訪れた2人は、借金を取り立てにきたハリーとジョーイから、今日中に返済しなければ酷い目に遭うと脅されます。

手持ちのお金がないアレックスとジェリーは、ハリーたちの取り立てから逃れるため、ラスベガスへと向かいます。しかし、ハリーとジョーイも、エレベーター係のハーヴィを脅して居場所を聞き出し、2人を追ってラスベガスへ。カジノに足を踏み入れたアレックスとジェリーは、口から出まかせで、知り合いでも何でもないバーニー・ゴールドの名前を口にするのですが、偶然にもジェリーと同名の親友がいたことから、ホテルのスイートルームにチェックインすることに成功します。そこに、アレックスの元恋人で、現在はカジノのボスの愛人であるパティ・ワーナーが訪ねてきます。気まずい雰囲気の中、ジェリーを親友と勘違いしているバーニー・ゴールドから電話がかかってきて、翌日の食事に誘われます。行けるところまで行くと決意したアレックスは、ギャンブルで大金を稼ぐため、過去に約3万ドル勝ったことがあるというカジノのウェイター、スミティ・カーペンターと接触を図ります。

キャスト

アレックス・コヴァック - ジョン・ヴォイト（麦人）
パティ・ワーナー - アン＝マーグレット（泉晶子）
ジェリー・フェルドマン - バート・ヤング（富田耕生）
スミティ・カーペンター - バート・レムゼン（吉水慶）
ハリー - ジュード・ファレス（郷里大輔）
ジョーイ - アレン・ケラー（江原正士）
バーニー・ゴールド - リチャード・ブラッドフォード（秋元羊介）
ラスティ - ステイシー・ピックレン
リリアン - サマンサ・ハーパー（寺内よりえ）
ハーヴィ - フォックス・ハリス（塩屋浩三）
ショッツィー - エドワード・シャフェル（小関一）
ショッツィーの手下 - ジャック・アンドレオッツィ（茶風林）
グリーン医師 - ワイリー・ハーカー（福田信昭）
ジープの若い女性 - ミシェリーヌ・ベルトラン（鈴木みえ）
駐車監視員 - クライド・クサツ
マジシャン - ジークフリード＆ロイ
ウェイトレス - シス・ランドル（村田美代子）
トッシュ・ワーナー - アンジェリーナ・ジョリー（鈴木みえ）

スタッフ

監督：ハル・アシュビー
脚本：アル・シュワルツ、ジョン・ヴォイト
製作：アンドリュー・ブラウンズバーグ、ロバート・シャッフェル、エドワード・ティーツ
撮影監督：ハスケル・ウェクスラー,A.S.C.
プロダクションデザイナー：ロバート・F・ボイル
編集：ウォルトン・ドーニッシュ、エヴァ・ガルドス、ジャニス・ハンプトン、ロバート・C・ジョーンズ、ウェイン・ウォーマン
* 音楽：マイルズ・グッドマン、ジョニー・マンデル

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