大船渡市立博物館

大船渡市立博物館

大船渡市立博物館は、岩手県大船渡市に位置する総合博物館です。1955年に「大船渡市立科学博物館」としてその歴史をスタートさせ、1963年に現在の「大船渡市立博物館」へと改称し、一般公開を開始しました。この博物館は、大船渡市、陸前高田市、住田町の自然と文化に関する貴重な資料や情報を収集、保管、調査研究し、その成果を展示や教育普及活動を通じて広く社会に提供しています。

展示内容

常設展示

常設展示のテーマは「大船渡 その海と大地」です。このテーマのもと、大船渡地域の自然と歴史が織りなす多様な魅力を紹介しています。

シアター

館内シアターでは、常設展示の案内映像に加え、東日本大震災の津波映像も上映しています。映像を通して、自然の脅威とそこから学び取るべき教訓を伝えています。

地質展示室

「大船渡 大地を育んだ海」をテーマにした地質展示室では、大船渡の地質学的背景を深く掘り下げています。

「地球の誕生から今へ」：地球の誕生から現在に至るまでの壮大な歴史を概観します。
「足もとの4億2000万年」：大船渡の地質が形成されてきた4億2000万年の歴史を、具体的な証拠と共に解説します。
「石灰岩の生いたち」：大船渡地域に特徴的な石灰岩がどのようにして形成されたのか、その過程を詳しく説明します。
「せりあがる海底」：海底がどのように隆起し、現在の地形を形成したのかを解説します。
「恵まれた自然」：大船渡の独特な自然環境が、どのようにして生まれたのかを紹介します。

考古・民俗展示室

「海に幸を求めて 海をめざした10,000年」をテーマにした考古・民俗展示室では、人々と海との関わりを軸に、この地域の1万年にわたる歴史と文化を紹介しています。

「大自然に生きる －縄文時代の気仙地方－」：縄文時代の気仙地方の人々の生活様式や文化を紹介します。
「貝塚は語る」：貝塚から発掘された遺物を通して、当時の人々の生活や食文化を解説します。
「大洞文化」：この地域に特有の文化である大洞文化について、詳しく紹介します。
「三陸[[海岸]]の磯舟」：三陸[[海岸]]で使われてきた磯舟の歴史と特徴を解説します。
「磯どり見突き漁」：伝統的な漁法である磯どり見突き漁について、その技術や道具を展示します。
「網漁」：網漁に関する歴史や技術、使用されてきた道具を紹介します。
「釣漁」：釣漁に関する歴史や技術、使用されてきた道具を紹介します。
「海をあがめる」：海と共に生きてきた人々の信仰や儀式について、具体的な事例を通して解説します。
「荒れ狂う海・津波」：明治三陸地震、昭和三陸地震、チリ地震、そして東日本大震災といった過去の津波災害の記録や教訓を伝えます。
「語りつがれる海」：海に関する伝説や民話を展示し、地域文化を伝えます。
「海と造形」：海をテーマにした芸術作品を通じて、人々と海の深い関わりを示します。

たいけんコーナー

子どもたちが楽しく学べる体験コーナーも設けられています。このコーナーでは、展示物を通して、地域に関する知識を深めることができます。

アクセス

公共交通機関：JR大船渡線BRT・三陸鉄道リアス線盛駅から岩手県交通碁石線に乗り、「碁石海岸」終点下車、徒歩1分です。また、JR大船渡線BRT細浦駅前からも乗車可能です。
自動車：大船渡碁石海岸ICから車で約10分です。

博物館情報

大船渡市立博物館は、地域の歴史、文化、自然を深く理解し、未来へと繋げるための重要な役割を担っています。展示を通して、地域住民だけでなく、観光客にも多くの学びと発見を提供しています。

外部リンク

* 大船渡市立博物館 ホームページ - 大船渡市

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