大西 宏明 (おおにし ひろあき)
大西宏明は
1980年4月28日に
兵庫県尼崎市で生まれ、
大阪府堺市で育ちました。元
プロ野球選手(
外野手)であり、監督としても知られる彼の愛称は「ジミー」です。彼は高校時代から才能を発揮し、特に
松坂大輔との対戦での活躍が印象に残っています。
プロ入り前の経歴
少年時代から野球に親しみ、高校時代にはチームの重要な役割を担いました。彼は
1998年の
第70回選抜高等学校野球大会に出場し、チームを準決勝まで導きました。また、全国高等学校野球選手権大会では、かつての横浜高校のエース松坂と対戦し、一時は同点打を放つなど、名勝負を繰り広げました。
近畿大学では2年生の春に首位打者に輝くなど、大学野球でも実力を発揮し、大学通算で良好な成績を収めました。この活躍が評価され、2002年度のドラフトビッグで
大阪近鉄バファローズから指名されプロ入りを果たします。
近鉄バファローズ時代
2003年のシーズンでは二軍スタートでしたが、コーチの指導によって打撃力を向上させました。
2004年には一年間を通じて一軍で多くの
試合に出場。特に、自身初の本
塁打を先頭打者で記録したことは記憶に残ります。この年はサヨナラ打や左投手への強さを見せ、順調に成長していきました。
オリックス・バファローズ時代
2004年のオフにはオリックスに移籍し、様々な役割を担いました。特に、
仰木彬監督の期待に応えた形でシーズン中盤まで好成績を残しましたが、故障により思うような成績を残すことができませんでした。2007年には1番打者としての起用も増え、チームの勝利に貢献する機会がありました。
横浜ベイスターズ時代
2007年末に横浜に移籍し、新たな挑戦を始めます。2008年のシーズンでは初めはリズムが出ませんでしたが、最終的には105
試合に出場するなど、活躍を遂げました。しかし、2010年には
戦力外通告を受けることに。11月にはトライアウトで存在感を示しました。
ソフトバンクホークス時代
福岡ソフトバンクホークスと育成契約を結びましたが、育成選手としての活動が続きました。結果的に期待されていたほどの成績を残せず、2011年に戦力外となりました。
引退後の活動
引退した後は、
大阪市で
焼肉店「笑ぎゅう」を開店し、実弟と共に運営していました。その後、関西独立リーグの監督として新監督に就任。2020年にはチーム初の優勝を達成するなど、指導者としてのキャリアも築いています。
選手としての特徴
大西は俊足で守備力に優れた
外野手でした。また、打撃においても左投手に強く、パンチ力のあるスイングが特徴です。高校時代には
松坂大輔を相手に「松坂キラー」と呼ばれるほどの存在でした。彼の活躍はプロ野球の歴史にも名を刻んでいます。