大阪市長居障害者スポーツセンター

大阪市長居障がい者スポーツセンター

大阪市長居障がい者スポーツセンターは、1974年に日本初の障害者専用スポーツ施設として大阪市東住吉区の長居公園内に設立されました。この施設は、大阪市の障害者福祉・スポーツ協会によって管理運営されており、障害を持つ方々がスポーツを楽しむための重要な拠点となっています。

歴史的背景

1960年代、大阪市における障害者施策は他地域に遅れをとっていました。しかし、1964年に開催された東京パラリンピックの影響を受けて、より多くの障害者向けの施策が求められるようになりました。この動きは、1970年代に入ると建設調査委員会の設立を促し、1974年に障害者スポーツセンターとしての開設に至りました。障害者のための体育訓練施設も1981年に追加され、全国的にも類似の施設が増えるきっかけとなりました。

施設の特徴

大阪市長居障がい者スポーツセンターは、多様な施設を提供しています。

• - 主な設備

- 温水プール
- 卓球室
- ボウリング室
- 大体育室
- 小体育室
- トレーニング室
- 遊戯室
- 屋外プール
- 研修室（2室）
- 会議室
- ラウンジ
- 屋外運動場

この施設は、イギリスのストーク・マンデヴィル・ホスピタルをモデルにして設計されており、1階の中央部に広いホールを設けることで、利用者が目的の運動室を見つけやすい構造となっています。また、エレベーターも特別に設計されており、障害のある方が安心して利用できる工夫がされています。

利用方法と開館時間

利用者は当日の利用者カードまたは各種障害者手帳を提示することで施設を使用できます。大阪市内及び府下の障害者と介護者1名は無料で利用できます。

• - 開館時間:

- 平日・土曜日: 9:00～21:00
- 日曜・祝日: 9:00～18:00
- 休館日: 毎週水曜日、第3木曜日、12月29日～翌年1月3日

社会的影響

このスポーツセンターの開設に伴い、周辺地域の店舗や公共施設も障害者対応を進めていきました。かつては段差が多く障害者の方々の利用が難しかった地域も、年々改善されてきています。例えば、電動車椅子サッカーはこのセンターから生まれたスポーツで、今や日本全国で人気を集めています。ここに拠点を置く「大阪ローリングタートル」は、日本初の電動車椅子サッカーチームとして活動を続けています。

アクセス

• - Osaka Metro御堂筋線: 長居駅1号出口から約140m北へ。
• - 大阪シティバス: 「地下鉄長居」停留所から約310m北へ。
• - JR阪和線: 長居駅から約220m東へ。

このように、大阪市長居障がい者スポーツセンターは、多くの障害者にスポーツの機会を提供し、社会全体の障害者への理解と配慮を広める重要な役割を果たしています。

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