大阪母子医療センター

大阪母子医療センター：周産期医療から小児医療までを網羅する高度医療機関

大阪母子医療センターは、大阪府和泉市に位置する大阪府立病院機構傘下の病院です。周産期医療を専門とする基幹施設として、妊産婦、低出生体重児、新生児に対する高度で専門的な医療を提供しています。さらに、小児医療部門も備え、新生児期から一貫した医療ケアを可能にしています。

充実の医療体制と歴史

1981年の開所以来、大阪母子医療センターは、地域における母子保健の向上に大きく貢献してきました。当初は70床でしたが、段階的な増床を経て、現在は363床の病床数を有する大規模な医療機関へと発展しています。

1977年には新生児診療相互援助システム（NMCS）の稼動を開始、1987年には産婦人科診療相互援助システム（OGCS）も導入するなど、早期から地域医療連携を重視した体制構築に力を入れてきました。1991年には小児医療部門を開設、日本初のWHO Collaborating Centreの認定を受けるなど、国際的な連携も積極的に進めています。

近年では、2000年に総合周産期母子医療センターの認定を受け、2013年には厚生労働省指定小児がん拠点病院に指定されるなど、その医療レベルの高さが広く認められています。また、2017年には現在の名称である「大阪母子医療センター」に改称されました。

幅広い診療科と充実した設備

センター内には、産科、新生児科、母性内科をはじめ、小児科関連の診療科（小児神経科、子どものこころの診療科、遺伝診療科、小児循環器科、小児外科など）が充実。さらに、内科、外科、そして検査科、放射線科といった多岐にわたる診療科が揃っています。

これらの診療科を支えるのは、最先端の医療機器と設備です。2009年には新しいリニアック棟が完成し、2014年には手術棟も新設されるなど、常に最新の技術を取り入れ、安全で質の高い医療を提供できる環境が整備されています。また、慢性疾患児の家族のための宿泊施設「ファミリーハウス」も完備し、患者とその家族へのきめ細やかなサポート体制も整っています。

地域医療連携への取り組み

大阪母子医療センターは、地域医療機関との連携にも積極的に取り組んでいます。在宅医療支援室や地域医療連携室を設置し、円滑な情報共有と連携体制構築を推進。国立病院機構大阪南医療センターとの連携も開始しており、より広範囲な医療ネットワークを形成しています。

さらに、医師臨床研修病院としても機能し、大阪大学医学部附属病院など多くの医療機関と協力して、次世代を担う医師の育成にも貢献しています。

数々の認定と資格

大阪母子医療センターは、その高い医療水準と専門性を示す数々の認定を受けています。

総合周産期母子医療センター
厚生労働省指定小児がん拠点病院
WHO Collaborating Centre for Maternal and Child Health
日本医療機能評価機構認定病院
* その他、多くの専門医研修施設としての認定

これらの認定は、センターの医療の質の高さと専門性の高さを証明するものです。

今後の展望

2026年には新センターの建築工事が着工予定であり、さらなる発展が期待されます。

アクセス

泉北高速鉄道光明池駅から徒歩5分というアクセス良好な立地も、地域住民にとって大きな利点となっています。

結論

大阪母子医療センターは、周産期医療から小児医療までを網羅し、高度な医療技術と充実した設備、そして地域医療連携を強みに、多くの患者に質の高い医療を提供している重要な医療機関です。今後も地域社会の健康を守るために、その役割を担い続けていくでしょう。

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