天田ヒロミ

天田 ヒロミ

天田ヒロミ（あまだ - 、本名：天田広美）は、1973年5月10日生まれの元男性キックボクサーで、日本の格闘技界で著名な存在です。群馬県群馬郡群馬町（現・高崎市）を出身地とし、数々の功績を残しました。彼は天田フィジカル＆ボクシングスクールに所属し、2004年にはK-1 JAPAN GPで輝かしい優勝を果たしました。加えて、彼はHEATキックルールのヘビー級王座も獲得し、全日本アマチュアボクシング選手権大会では優勝の栄冠に輝きました。アマチュアボクシングのライトミドル級出身であり、戦闘スタイルは主にパンチを中心に構築されています。

来歴

天田は10代の頃には暴走族に所属しており、その生活は非常に荒れていました。前橋育英高校でアマチュアボクシングに出会ってから、彼の人生は大きく変わります。荒れた日々の中、頭部を負傷する大怪我を負うなどの経験をし、最終的には高校を卒業するという目標を持ちました。高校生活では、暴走族から脱退する際にリンチを受けるなどの苦労もありました。しかし、ボクシングへの思いが強くなり、ついにはボクシング部に入部することができました。

中央大学ではボクシング部の主将として活躍し、全日本アマチュアボクシング選手権では1996年に優勝を果たします。アマチュア時代の彼の戦績は102戦86勝16敗に達しました。大学時代の彼は、家庭の経済的事情もあり、配管工として働きながら学業を続けましたが、大学を卒業することができました。

大学を卒業する前、K-1からのスカウトを受け、プロ格闘家としてのキャリアをスタートさせます。初期にはボクシングスタイルに固執し、キックを不要と考えていましたが、トレーニングを通じてキック技術も併せ持つようになります。

K-1での活躍

1999年にK-1 JAPAN GPに出場した際、天田は瀧川リョウにKO勝利を収めるなど素晴らしいパフォーマンスを見せ、順調に勝ち進むものの、準決勝では武蔵に敗北します。その後も彼の活躍は続き、2004年にはK-1 JAPAN GPで優勝。試合後には誕生したばかりの双子の息子をリングに上げる感動的な瞬間もありました。

彼の戦績は数多くの試合を含みますが、特にK-1 WORLD GPシリーズでの戦いは記憶に残っています。多くの強敵と対戦し、時には敗北も経験しましたが、そのたびに立ち上がり、ファンに勇気と感動を与えました。

引退後

プロ選手として活動する中で、彼は様々な困難に直面しました。2007年には引退を決意し、働き始めたこともありましたが、再び格闘技の道を歩むことを選択します。以降も多くの大会に参加し、トップファイターとしての地位をあくまで維持し続けました。特にHEATでの活躍は光り輝いており、数々のトーナメントで優勝を手にしています。

プライベート

天田は阪神タイガースの熱狂的ファンでも知られています。妻も同名であり、そこから「夫婦揃って天田ヒロミ」という面白いエピソードもあります。家族は妻、双子の息子、そして一人の娘を持っています。

2020年には新型コロナウイルスの影響で全ての仕事を失うという試練にも遭遇しましたが、彼の格闘技に対する情熱は今も変わらず、後進の指導にも力を入れています。彼のこれまでの道のりは、反逆の軌跡とも言えるもので、多くのファンの心を惹きつけてやまない存在です。

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