学位記

学位記についての詳細

学位記（がくいき）とは、大学や教育機関が特定の個人に対して学位を授与したことを証明する書類のことを指します。この書類は、その者が学士、修士、博士、専門職学位、または短期大学士のいずれかの学位を取得したことを証明する公式な原本です。学位記には、主に以下のような情報が含まれています。

- 表題：タイトル部分は「学位記」と記載されます。
- 学位授与の証明文：学位を授与したことを明記した文面が記載されます。
- 被授与者名：学位を受ける個人の名前が含まれています。
- 授与機関名：学位を授与した大学や機関の名称が記載されます。
- 授与機関の長の署名：通常、学長や総長の署名が求められます。
- 授与機関の印影または紋章：その機関を示す印章や紋章が押印されることがあります。

学位記の文面の例

学位記の具体的な文面は、どの学位を取得したかによって異なります。例えば、以下のような内容が書かれることが一般的です。

1. 学士の場合：所属学部の長が、「本学○○学部○○学科において正規の試験に合格し所定の単位を修得したことを認める」と証明し、その後学長が「上記学部長の認定により○士（○○）の学位を授ける」と記載されることが多いです。

2. 修士・博士課程の場合：同様に、学部や研究科の長が「本学大学院○○研究科○○専攻において所定の単位を修得し、学位論文の審査及び最終試験に合格したことを認める」と記載し、学長が「上記認定により、○○士（学位名）の学位を授ける」とする形式が一般的です。

3. 論文博士の場合：特定の規定によって与えられる博士の学位については、学位論文の題名も明示されることがあります。

学位記の歴史

日本で初めて文学博士の学位が授与されたのは1888年（明治21年）5月7日のことであり、その際に発行された学位記は後の形式に多くの影響を与えました。特に、戦前の日本では、卒業証書や学位記には士族や族称が記載され、縦書きで書かれることが一般的でした。

学位記の法改正

1991年（平成3年）7月1日に施行された改正学校教育法及び学位規則により、日本の教育制度には大きな変化が起こりました。大学卒業者に与えられる資格は「学士の称号」から「学士の学位」に改められ、これに伴って卒業証書も学位記へと変わり、卒業式は学位記授与式に名称が変更されました。このように、学位記は教育制度の変革に伴い、重要な役割を果たしています。

参考文献

- 学位記に関連する項目には、卒業証書やディプロマ、士族についての研究があります。これらの情報を元に、教育制度及びその影響を理解することができるでしょう。

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