学校法人大阪産業大学

学校法人大阪産業大学（がっこうほうじんおおさかさんぎょうだいがく）は、大阪府大東市に本部を置く私立の学校法人です。

本法人は、中核となる大阪産業大学をはじめ、大阪産業大学附属高等学校、そして大阪桐蔭中学校・高等学校といった教育機関の設置・運営に深く関わってきました。

概要

本法人の教育理念は、その源流である大阪鉄道学校の設立以来、一貫して実践的な学問や社会で活かせる資格の取得を重視することにあります。社会のニーズに応じた専門知識と技術の修得に力を入れてきました。かつて高等学校に設けられていた工業系の学科は、1998年（平成10年）に生徒の募集を停止しました。

沿革

学校法人大阪産業大学の歴史は、1928年（昭和3年）11月1日に大阪市北区で「大阪鉄道学校」が創立され、授業が始まったことに始まります。太平洋戦争後の1949年、日本の学制改革に伴い、新しい教育制度に基づく高等学校として「大阪鉄道高等学校」が設けられました。翌1950年には、短期大学として「大阪交通短期大学」が設立され、教育体制が拡充されました。

さらなる発展を目指し、1965年1月25日には大学として「大阪交通大学」が開設され、同年10月には現在の名称である「大阪産業大学」へと改称されました。1973年には、医療分野の専門家育成のため、「大阪産業大学附属歯科衛生士学院専門学校」が設置されます。1975年4月には、高等学校の名称が「大阪鉄道高等学校」から「大阪産業大学高等学校」へと変更されると共に、運営する法人名も「学校法人大阪交通学園」から現在の「学校法人大阪産業大学」へと改められ、法人と大学・高校の名称が統一されました。

1983年には、大阪府からの要請に応じる形で、高校生受け入れ増加に対応するため、大阪産業大学高等学校の臨時分校として大東校舎が開設されました。この大東校舎は、1988年に「大阪桐蔭高等学校」として法人より分離独立し、現在に至る大阪桐蔭学園の基礎となります。1996年（平成8年）4月には、大阪産業大学高等学校が「大阪産業大学附属高等学校」に名称を変更しました。

国際交流の一環として、2007年には中華人民共和国政府との合意に基づき、大阪産業大学内に「大阪産業大学孔子学院」が設置されました。一方、医療系教育機関の再編として、2009年には大阪産業大学附属歯科衛生士学院専門学校の経営が、他の教育法人である学校法人平成医療学園に移管されました。

歴代理事長

法人の運営は、創立以来、瀬島源三郎氏をはじめとする複数の理事長によって担われてきました。歴代理事長には、教育界のみならず、経済界や法曹界など多様な分野で功績を挙げた人物が名を連ねています。

運営学校

現在、学校法人大阪産業大学が直接運営している教育機関には、総合大学である「大阪産業大学」（内部組織として孔子学院を含む）、および中等教育機関である「大阪産業大学附属高等学校」があります。また、かつては法人傘下でしたが、現在は分離独立している「大阪桐蔭中学校・高等学校」も、その源流においては本法人の歴史と深く関わっています。

過去に運営していた教育機関としては、「大阪産業大学短期大学部」、「大阪産業大学附属歯科衛生士学院専門学校」（後に経営移管）、「大阪産業大学附属中学校」などがあります。

まとめ

学校法人大阪産業大学は、建学の精神である実学・資格重視の教育を継承しつつ、時代の変化や社会の要請に応じた教育改革を進めながら、多数の人材育成に貢献しています。

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