学校法人福岡女学院

学校法人福岡女学院

学校法人福岡女学院は、福岡県福岡市南区曰佐に本部を置く教育機関で、キリスト教に基づく女子教育を提供しています。19世紀、アメリカのプロテスタント教会が海外伝道を進める中で、多くの宣教師が日本に派遣されました。特に、メソジスト監督派教会の女性海外伝道協会は、1879年にエリザベス・ラッセルとジェニー・マーガレット・ギールを長崎に送りました。彼女たちの目的は、日本における女子教育のための学校を設立することでした。

ギールは、長崎にてラッセルが設立した活水学院の創立を支援しました。そして1884年、福岡にメソジスト教会が設立され、1885年には英和女学校が創設されました。この学校が後に1919年に開校した福岡女学校へと発展していきます。今日、福岡女学院は福岡女学院大学、短期大学部、看護大学、中学校・高等学校、幼稚園を運営し、それぞれがキリスト教精神に基づいた教育を行っています。

教育方針

福岡女学院の教育方針は、イエス・キリストとつながり、神を愛し、隣人と共に生きる豊かな人格の形成を目指しています。この理念は、学院の聖句、すなわち「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」というヨハネによる福音書の言葉に象徴されています。生徒たちは、キリストと結びつきながら、豊かな実を結ぶ人間になることが期待されています。

歴史

福岡女学院の歴史は、1879年のジェニー・ギールとエリザベス・ラッセルの来日から始まります。1885年には英和女学校が創設され、初代校長としてギールが就任しました。その後、1888年には天神町に新しい校舎が建設され、1912年には「福岡英和女学校」と改称されました。1917年には「私立福岡女学校」に、さらに1919年には「福岡女学校」と名称を変更し、学校の発展を遂げました。

1945年の福岡大空襲により校舎の大部分が焼失しましたが、1947年には新制中学校が開校し、1948年には新制高等学校も開校されました。この際に法人名と学校名が「福岡女学院」と改められ、新たなスタートを切りました。1955年には幼稚園が開園し、1960年には中学校と高等学校が新校舎に移転しています。

その後、1964年には福岡女学院短期大学、1990年には福岡女学院大学が開学しました。2002年には大学のキャンパスを曰佐に移転し、2008年には古賀市に福岡女学院看護大学が開設されるなど、着実に教育機関としての基盤を築いています。

設置校

福岡女学院は次のような教育機関を設置しています：

• - 福岡女学院大学
• - 福岡女学院大学短期大学部
• - 福岡女学院看護大学
• - 福岡女学院中学校・高等学校
• - 福岡女学院幼稚園

これらの教育機関は、全てキリスト教の精神に基づいた教育方針を持ち、女子生徒たちに幅広い教育を提供しています。

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