安達地方広域行政組合

安達地方広域行政組合：地域振興を支える連携の取り組み

福島県中通り地域に位置する安達地方広域行政組合は、二本松市、本宮市、そして安達郡大玉村という2市1村によって構成される一部事務組合です。それぞれの自治体の連携を強化し、地域住民の生活向上と地域社会の発展に貢献することを目的としています。

組合の役割：広範囲にわたる行政サービス

安達地方広域行政組合は、単独の自治体では対応が難しい広域的な課題解決に力を注いでいます。その業務内容は多岐に渡り、住民生活に密着したサービス提供が大きな特徴です。主な業務内容として、以下のものが挙げられます。

1. 地域振興

安達地方全体の活性化を図るため、創造的で一体的な地域振興事業の企画・実施、関係機関との連携調整を行っています。これは、地域経済の活性化や雇用創出といった側面にも深く関与する重要な役割です。

2. 消防・救急業務

消防本部を擁し、管内全域における消防・救急業務を担っています。火災予防、救急搬送、災害対応など、住民の生命と財産を守るための重要な役割を担っており、迅速かつ的確な対応が求められます。

3. 廃棄物処理

ごみ処理施設の設置・運営、ごみの収集・運搬・処分、産業廃棄物の処理など、環境保全に直結する重要な業務です。特に、「もとみやクリーンセンター」は、地域の環境衛生に大きく貢献しています。さらに、一般廃棄物処理計画の策定や一般廃棄物処理業の許可なども行っています。

4. し尿処理

し尿処理施設の設置・運営、浄化槽清掃業の許可など、衛生的な生活環境を維持するために不可欠な業務です。

5. 救急医療体制

地域の救急医療体制の整備にも力を入れており、迅速で適切な医療提供体制の構築を目指しています。

6. 斎場運営

「あだたら聖苑」の設置・管理運営を通じて、地域住民の弔いの場を提供しています。

安達地方の現状：人口、世帯数、面積

2019年7月1日現在のデータによると、安達地方広域行政組合の管内には、約95,081人（二本松市：約55,584人、本宮市：約30,523人、大玉村：約8,974人）の人々が暮らしています。世帯数は約33,800世帯（二本松市：約20,238世帯、本宮市：約10,638世帯、大玉村：約2,924世帯）にのぼります。また、管内の総面積は約511.88平方キロメートル（二本松市：約344.42平方キロメートル、本宮市：約88.02平方キロメートル、大玉村：約79.44平方キロメートル）に及びます。

消防本部：地域を守る防災体制

安達地方広域行政組合消防本部は、管内における消防業務の中核を担っています。2019年4月1日現在、消防吏員は約122名が勤務しており、高度な防災体制の構築と維持に尽力しています。

まとめ：連携による地域社会の発展

安達地方広域行政組合は、複数の自治体が連携することで、効率的で質の高い行政サービスの提供を実現しています。地域住民の生活基盤の維持・向上、そして地域社会の持続的な発展に大きく貢献していると言えるでしょう。今後も、地域ニーズの変化に対応しながら、さらなる発展が期待されます。

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