安部友裕

安部友裕 - プロ野球選手から指導者へ

安部友裕（あべ ともひろ、1989年6月24日生まれ）は、福岡県北九州市出身の元プロ野球選手で、内野手として活躍していました。右投左打の選手であり、その後は解説者やスポーツ指導者としても活動しています。現在は株式会社HAKI proの代表取締役として新たな挑戦を続けています。

プロ入り前の経歴

安部は野球を小学校2年生から始め、北九州市立板櫃中学校では小倉バディーズというチームに所属しました。彼は2年生の時に俊足を活かすために右打ちから左打ちにスタイルを変えました。福岡工大城東高校に進学後は、2年生でレギュラーに昇格しますが、その後の怪我により十分な活躍ができませんでした。高校時代には、高校通算39本塁打を記録し、注目を集めました。

2007年の高校生ドラフトでは、広島東洋カープから1巡目指名を受け、仮契約を結びました。背番号は60が与えられました。

広島時代の活躍

プロ野球選手としてのキャリアは2008年に始まります。初年度は二軍で49試合に出場し、やや苦戦しながらも成長を遂げました。2011年には代打で一軍初出場を果たし、2013年には開幕一軍に名を連ねました。しかし、新たな挑戦とともに自身の課題に直面し、2014年には再び二軍へ降格。しかし、この年には一般女性との結婚も果たしました。

選手としてのピークは2017年であり、この年には124試合に出場し、打率.310を記録しました。彼は逆転サヨナラ本塁打など印象に残るプレーを見せ、チームのセ・リーグ連覇に貢献しました。2018年の日本シリーズでは、全試合に先発出場し、鈴木誠也と共に歴史的な本塁打を記録しました。しかし、その後の数年間は出場機会が減少していきました。

2022年、安部は二軍での成績は好調でしたが、一軍出場がなく、2023年には広島東洋カープから契約を結ばないと発表されました。

引退後の活動

安部は2023年に現役を引退し、その後はフリーの野球指導者として活動を開始しました。テレビ解説者としての仕事も増え、地元メディアでの活動や、株式会社HAKI proの設立を通じて教育分野での挑戦も行っています。特に2023年には山陽高等学校女子硬式野球部の特任コーチに就任し、小学生の軟式野球チーム「カープジュニア」の監督としても活動しています。また、パラスポーツ支援などの社会貢献活動にも取り組んでいます。

選手としての特徴と人柄

安部は走攻守の全てにおいて優れた内野手であり、特に俊足と守備力が持ち味でした。高校時代から真面目で素直な性格として評価されており、その姿勢は選手生活にも表れていました。また、彼は同じ誕生日に生まれた野村祐輔選手との交流があり、カープの内野陣では梵英心選手を慕い、背番号6を引き継ぎました。

自身のキャッチフレーズである「覇気」は、自身の成長の象徴として選手生活中に定着しました。安部友裕のキャリアは多くのファンに愛され、多様な活動を通じて現在も影響を与え続けています。

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