2018年の日本シリーズ

2018年の日本シリーズ

2018年10月27日から11月3日まで行われた日本シリーズは、広島東洋カープと福岡ソフトバンクホークスとの対戦であり、平成最後の日本シリーズとして特別な意味を持っていました。この大会は「SMBC日本シリーズ2018」として開催され、NPBパートナーであるSMBCグループが冠スポンサーとなりました。

大会の概要

広島がセ・リーグで3連覇を達成し、2016年以来2年ぶりのシリーズ出場を果たした一方、ソフトバンクも2017年に続いて2年連続の出場となりました。ソフトバンクはクライマックスシリーズでリーグ優勝の埼玉西武ライオンズを下し、初めてリーグ2位での日本シリーズ進出を決めました。これにより、リーグ優勝以外のチームが日本シリーズに出場するのは、2017年の横浜DeNAベイスターズに続いて2年連続となり、パ・リーグでは2010年の千葉ロッテマリーンズ以来の出来事でした。

今シリーズは、球団同士の対戦としても初めての組み合わせであり、広島市と福岡市の両方に球団が存在した1950年から1978年と1989年から2018年の59年間で初の日本シリーズ開催となるなど、さまざまな記録が生まれました。特に、日本標準時子午線以西の本拠地にチームが存在する球団同士の対戦も史上初の試みでした。

試合日程

シリーズは、チームが4勝先取で終了し、雨天中止の場合には順延されるルールが適用されました。ホームゲームの試合では指名打者制が採用され、全試合が18:30に開始されました。

試合結果

第1戦

第1戦では広島が大瀬良、ソフトバンクが千賀で先発し、広島が1回裏に菊池のソロ本塁打で先制しました。ソフトバンクも意地を見せ、9回までに同点に追いつき、試合は12回引き分けとなりました。

第2戦

第2戦は広島のジョンソン、ソフトバンクのバンデンハークの先発で始まりました。広島が守備の乱れを捉え、3-1で勝利し、シリーズは1勝1分けの成績になりました。

第3戦

福岡に移っての第3戦は、ソフトバンクが積極的な攻撃を見せ、最終的に5-4で勝利しました。ここからソフトバンクは連勝の流れに乗り始めます。

第4戦以降

第4戦では2-1でソフトバンクが勝利、続いて第5戦では延長戦の末に10回裏に柳田がサヨナラ本塁打を放ち、またもやソフトバンクが勝利を収めました。最終的に第6戦でもソフトバンクが勝ち、4勝1敗1分けの成績で2年連続の日本一に輝きました。

表彰選手と記録

シリーズMVPには甲斐拓也選手が選ばれ、捕手ながらも驚異の盗塁阻止を記録しました。また、このシリーズでは広島の鈴木誠也選手が敢闘選手賞、ソフトバンクの森唯斗選手らが優秀選手賞に輝きました。

まとめ

ソフトバンクにとって、2年連続の日本一は大きな快挙であり、広島にとっては悔しい結果となりました。特に両チームの緊迫した試合展開や、記録に残る引き分け及びサヨナラの瞬間など、ファンにとって記憶に残るシリーズとなったことでしょう。

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