安野希世乃

安野 希世乃 (やすの きよの)とは

安野希世乃（やすの きよの）は、日本の声優兼歌手である。1989年7月9日、宮城県遠田郡涌谷町に生まれ、エイベックス・ピクチャーズ及び同社内のDIVE II entertainmentに所属している。彼女の初期の芸名は目澤希世乃であった。

経歴

安野は、京都府で誕生し、若干3歳の時に宮城県へ引っ越し、以降11歳まで涌谷町で過ごした。一人っ子として育った彼女が声優を志したのは、9歳の時に観た『怪盗セイント・テール』の特別番組だった。この番組を通じてアフレコの裏側に興味を持ち、声優の職業に強い憧れを抱くようになる。

15歳の時には、エイベックス・アーティストアカデミーでの特待生として声優タレントコースに入学。2011年には、アニメ映画『キズナ一撃』で主役デビューを果たし、自身の道を切り開いた。歌手デビューは2017年7月のミニアルバム『涙。』のリリースで、同時に彼女はアイドルマスター シンデレラガールズの木村夏樹役や、ワルキューレのカナメ・バッカニア役など、多数のユニットに参加している。

2019年1月には、安野希世乃のファンクラブ「安野家。」を設立し、2020年には故郷の涌谷町のPR大使となった。また、2021年には声優アワードで、声優ユニット「ワルキューレ」の一員として歌唱賞を受賞。さらに同年11月には、東山奈央とのユニット「ぽかぽかイオン」を公式に結成し、テレビアニメ『スローループ』のオープニングテーマも手掛けた。

2024年に入ると、音楽レーベルをフライングドッグからエイベックス・ピクチャーズに移籍する旨を発表したが、音楽制作に関しては引き続きフライングドッグがプロデュースを行う。

人物像

安野は、自転車やバスに乗ること、漫画、日本酒を趣味としている。彼女は愛用の電動アシスト自転車を利用し、オフの日にはポタリングを楽しむことも多い。特に、新政酒造の「No.6」という日本酒を愛好しており、自らのラジオ番組で日本酒の紹介コーナー「今週の一本」を設けるほどだ。また、カフェラテも好む。

特技としては似顔絵や歌、書道があり、中学生の時には漫画家を目指していたという逸話もある。サインを書く際には、演じたキャラクターのイラストを添えることが多い。高校生時代には演劇部で活動し、その後も声優としての道を選び続けている。

彼女は「のんびり、ゴーイングマイウェイ」と自分自身を表現し、忘れ物や勘違いといった「天然」エピソードを公式Twitterでマネージャーが報告することでも知られている。

出演作品

安野は、テレビアニメや映画、ゲームと幅広いメディアで活動しており、メインキャラクターを多数演じてきた。テレビアニメでは『マクロスΔ』のカナメ・バッカニア役や、『冴えない彼女の育てかた』の加藤恵役などその活動は多岐にわたる。また、映画やOVA、ドラマCD、ラジオ番組への出演も行い、声優力だけでなく、歌手としても活動の幅を広げている。

安野希世乃は、これからも多彩な才能を生かし、さらなる成長が期待される声優であり歌手として、日本のエンターテインメント界での存在感を示している。

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