宍喰駅

宍喰駅の概要

宍喰駅（ししくいえき）は、徳島県の海部郡海陽町久保字松本に位置する阿佐海岸鉄道阿佐東線の駅です。阿佐海岸鉄道の本社および車庫がこの駅にあり、路線の中で唯一の有人駅として利用されています。また、徳島県の最南端に位置することでも知られています。

歴史

宍喰駅は1992年（平成4年）3月26日に開業しました。以降、様々な変遷を経てきました。1999年には自動券売機が設置され、2010年にはメダカが「駅長」に就任するというユニークな出来事もありました。

2010年12月7日、メダカの後を引き継いで2匹のイセエビが新たな駅長に就任しました。なお、2014年4月1日には自動券売機が撤去され、従来の窓口による硬券の販売に戻っています。2019年にはDMV（デュアルモードビークル）新製車両のお披露目イベントも行われました。2021年にはDMV運行が開始され、駅構内や線路の改良が行われました。

駅の構造

宍喰駅は相対式ホーム2面1線を持つ高架駅です。ホーム間は構内に設置された踏切を通じてアクセスできます。さらに、駅内にはエレベーターやトイレ、旅行センターも設置されています。駅のスタンプもあり、訪れる人々にとって楽しい要素となっています。また、駅舎内には海陽町商工会宍喰支所も入居しています。

動物駅長の活躍

2010年8月、メダカが初代駅長として設置され、駅の名物となりました。駅長として水槽で観客に親しまれ、ユーモラスな存在感を放っていましたが、12月7日には2匹のイセエビが新たに駅長に就任し、彼らには「あさちゃん」と「てっちゃん」という愛称が与えられました。このようなユニークな駅長制度は、地域の観光資源としても活用されています。

駅周辺の施設

宍喰駅周辺にはさまざまな施設が整備されています。自治体の行政機関である海陽町役場宍喰庁舎や、牟岐警察署海陽町宍喰駐在所があり、地域の治安や行政に寄与しています。また、医療機関や教育機関も駅の近くに位置しているため、住民にとって便利な環境が整っています。

交通アクセス

宍喰駅へのアクセスは、徳島県道や国道55号線などの道路で可能です。また、近隣には道の駅宍喰温泉があり、バス路線も充実しています。一般路線バス及び高速バスが駅近くのバス停を利用し、周辺地域への移動が便利です。

まとめ

宍喰駅は、単なる交通の要所ではなく、地域のシンボルとしての役割も果たしています。動物駅長や地域の各種施設と連携した取り組みは、訪れる人にとって魅力的な体験を提供しています。この駅を訪れることで、地域文化や自然を再発見することができるでしょう。

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