定詰雅彦

定詰 雅彦

定詰 雅彦（じょうづめ まさひこ）は、1966年9月24日に広島県山県郡安芸太田町に生まれた元プロ野球選手で、主に捕手として活躍しました。彼の野球人生は、中学時代に始まり、広陵高では公式大会に出場するも早期に敗退。その後、社会人野球の日立造船有明に進むも廃部となり、その後新日本製鐵広畑に移籍しました。

広畑では最初は外野手として出場していましたが、1990年に正捕手として定着し、都道府県対抗大会では本塁打を放つなどの実績を残しました。1989年、プロ野球ドラフトでロッテオリオンズから指名を受けて入団し、1991年4月には西武ライオンズとの開幕戦で一軍初出場を果たしました。

定詰はその後数年間、多くの試合で捕手として起用されましたが、正捕手としての地位はチーム内の競争により厳しかったこともありました。1995年にはボビー・バレンタイン監督の下で出場機会が多く、強肩を生かしチームを支えました。打撃面では打率に苦しみましたが、守備力においては高い評価を得ていました。

1996年には阪神タイガースに移籍し、先発としても活躍したものの、やはり打撃面での課題は解決されず、1999年シーズンを過ぎると出場機会は減少。最終的には2000年に戦力外通告を受け、現役を引退することとなりました。

引退後は、メガスポーツに入社し、プロ野球マスターズリーグや四国アイランドリーグのチームでコーチを務めるなど、野球界に関わり続けました。特に、古巣のロッテでのスカウトやバッテリーコーチとしての活動が印象的です。2011年からは銚子オーシャンズで選手兼任コーチとしてチームに貢献しています。

定詰のキャリアには、面白いエピソードも多く存在します。現役時代にはサングラスを着用することでトレードマーク化し、またパ・リーグ史上最初にサヨナラ捕逸も経験しました。特に、阪神大震災の支援活動に参加した試合では、外国人選抜チームの一員として出場し、自身の特注ユニフォームで登場しました。

2022年にはメットライフドームでの合同引退試合に助っ人捕手として出場し、注目を集めました。彼の選手としての経歴や引退後の活動は、野球ファンの間で語り継がれ、多くの人に愛され続けています。

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