宮崎市フェニックス自然動物園

宮崎市フェニックス自然動物園は、宮崎県宮崎市に位置する、フェニックス・シーガイア・リゾートに隣接した動物園です。

歴史

1971年3月24日に、宮崎県初の動物園として「フェニックス自然動物園」が開園しました。この動物園は、日本で初めて本格的な野生動物の混合飼育を行った生態動物園としても知られています。開園当初からフラミンゴショーを実施し、2012年には「フライング・フラミンゴショー」へと進化しました。また、1974年には日本初のダチョウの人工孵化に成功するなど、先駆的な取り組みを行ってきました。

2001年、運営会社であるフェニックス国際観光を含むシーガイアグループが経営破綻し、会社更生法を申請しました。しかし、宮崎市による動物園買収計画が進行していたため、会社更生手続きの中で動物園はグループから切り離されることになりました。同年8月7日には、宮崎市と宮崎銀行の出資により宮崎市フェニックス自然動物園管理株式会社が設立され、8月31日にフェニックス自然動物園は閉園しました。そして、翌9月1日には宮崎市フェニックス自然動物園条例が施行され、9月8日に「宮崎市フェニックス自然動物園」として新たに開園しました。

近年の出来事

2010年には、宮崎県内で発生した口蹄疫の感染予防のため、一時的に休園を余儀なくされましたが、感染終息後、営業を再開しました。

飼育動物

ダチョウ：1974年に日本初のダチョウの人工孵化に成功し、日本動物園水族館協会の飼育動物繁殖賞を受賞しました。
マサイキリン：1977年にマサイキリンの二世が誕生、1982年には三世が誕生しました。2021年12月には、メスのコナツが熊本市動植物園に無償譲渡されました。
その他：レッサーパンダも飼育されており、口移しで離乳食を与える様子が観察されたこともあります。

園内施設

園内は、動物展示ゾーン、遊園地ゾーン、レストランゾーン、入園・イベントゾーンで構成されています。

遊園地：15種類もの遊具が設置されています。

主な遊具は以下の通りです。

マッドマウス
パラグライダー
おとぎ列車
メリーゴーランド
スカイバルーン
スワンカップ
フアフア
スーパーダンボ
スカイタワー
ゴーカート
ハニーハッチ
ビックリハウス
スペースドラゴン
ピエロ列車
* モノレール

流れるプール：夏季限定で流れるプールも楽しめます。

レストラン・ショップ：レストランは10:00～16:00、ショップは9:00～17:00に営業しています。

トピック

メディア：
かつてカドリー・ドミニオンに所属していたアニマルトレーナーの宮沢厚氏が、当園でオランウータンの「さくら」を担当していました。「さくら」は、TBSのテレビ番組「どうぶつ奇想天外!」に出演し、人気を博しました。また、北海道テレビ（HTB）制作のバラエティ深夜番組「水曜どうでしょう」の企画「宮崎リゾート満喫の旅」に「さくら」と共に登場した映像は、貴重な記録となっています。

チンパンジーの脱走事件：
2019年4月4日には、オスのチンパンジー「ゲンキ」が施設から脱走する事件が発生しました。ゲンキは、水堀を渡って脱走しましたが、1時間後に麻酔で捕獲され、幸いにもけが人は出ませんでした。この事件は、園側の施設設計に対する楽観的な考えが原因であったとされています。

当園は、動物の展示だけでなく、遊園地やレストランも併設しており、一日を通して楽しめる施設となっています。

最寄り駅

日豊本線　日向住吉駅

外部リンク

宮崎市フェニックス自然動物園

もう一度検索