宮部藍梨

宮部 藍梨（みやべ あいり）

宮部藍梨は、1998年7月29日生まれの日本の女子バレーボール選手です。彼女の出身地は兵庫県尼崎市で、バレーボールを始めたのは小学3年生のときでした。若い頃からその才能を発揮し、2013年末には全国都道府県対抗中学バレーボール大会で、将来の有望選手に贈られるJOC・JVAカップを受賞しました。

経歴

宮部は2014年に金蘭会高等学校に進学し、同年から2020年東京オリンピックに向けた日本協会の強化対象「Team CORE」の一員に選出されました。10月に行われたアジアユース選手権では、優勝に貢献し、自らもMVPに選ばれるなど、輝かしい成績を収めました。

高校1年生のときには全日本高校選手権に出場し、決勝戦では大阪国際滝井高校相手に24得点を挙げ、チームの優勝に寄与しました。同年には、日本代表にも選ばれ、ワールドグランプリの登録メンバーに名を連ねました。早速、イタリア戦でシニア国際大会にデビューし、18得点を記録しました。

高校を卒業した後、神戸親和女子大学に進学しますが、翌年の2017年にはアメリカのサウスアイダホ大学に留学します。留学中はNJCAAディヴィジョンI全米選手権決勝で23得点を上げ、優勝に導く功績を残しました。特に、AVCAからは2年制大学部門の女子年間優秀選手に選出されるなど、彼女の成績は光りました。

2019年にはミネソタ大学に編入し、さらなる成長を遂げます。そして、2022年には6年ぶりに日本代表に選出され、ネーションズリーグ予選ラウンドや世界選手権に出場しました。特に、ベルギー戦ではミドルブロッカーとして出場し、チームの勝利に貢献しました。2022年からはヴィクトリーナ姫路でプレーし、シーズンには背番号が29から11に変更されました。

人物・エピソード

宮部はナイジェリア人の父を持ち、妹の宮部愛芽世もバレーボール選手として活躍しています。2022年の世界選手権では姉妹の揃って日本代表に選ばれるという快挙を達成しました。

彼女は元々はそれほど野心的ではなかったようですが、中学3年生のJOC・JVAカップの受賞や多様な選手と接する機会から刺激を受け、バレーボールへの意欲が高まりました。高校優勝時には、エースとしての自覚が芽生えたと語っています。

学業面では、ミネソタ大学でヒュー・マッカーチョンに指導を受け、基本に立ち返り、戦術を見直す重要性を学びました。彼女の大学院の卒業論文は「オリンピックの経済効果」がテーマで、学問にも真剣に取り組んでいる姿勢が伺えます。

球歴と受賞歴

• - ユース代表（2014年 - ）
• - シニア代表（2015年、2022年 - ）
• - 世界選手権 - 2022年
• - ネーションズリーグ - 2022年、2023年、2024年
• - ワールドカップ - 2023年
• - オリンピック - 2024年

受賞歴としては、2024年に「2023-24 V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN スパイク賞」を受賞しています。

所属チーム

• - 尼崎市立金楽寺小学校
• - 金蘭会中学校
• - 金蘭会高等学校
• - 神戸親和女子大学（2017年）
• - サウスアイダホ大学（2017-2018年）
• - ミネソタ大学ゴールデンゴーファーズ（2019-2022年）
• - ヴィクトリーナ姫路（2022年 - ）

今後も宮部藍梨選手の活躍に目が離せません。

もう一度検索