家電批評

家電批評（かでんひひょう）

晋遊舎から発行されている、家電製品をはじめとするデジタル機器全般の情報を扱う月刊誌です。かつて存在した『家電批評monoqlo』が源流で、MONOQLO誌と分離する形で『100％ムックシリーズ』として刊行された後、2009年11月2日に月刊誌として創刊されました。初代編集長は、当時同社代表取締役社長であった西尾崇彦氏が務めました。

概要

本誌は「TEST, REVIEW and BUY」（テスト、レビュー、購入）をスローガンに掲げ、家電製品はもちろん、スマートフォン、タブレット、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、オーディオ機器、その他の様々なガジェット類を幅広く取り上げています。製品の検証にあたっては、単なるスペック紹介にとどまらず、専門家や識者の見解を取り入れながら、実際に製品を消費者の視点で使い込む検証企画を数多く掲載しています。

最大の特徴の一つとして、広告掲載を極力抑える方針をとっている点が挙げられます。これは、広告主への配慮なく、製品の真の姿を公平かつ厳しく評価するための重要な要素です。同様の編集方針は、同社が発行する『MONOQLO』や女性誌である『LDK』といった姉妹誌にも共通しています。

検証に使用する製品は、メーカーから試用品として提供される場合が多いですが、編集方針との兼ね合いで貸し出しが得られないケースもあります。その際には、編集部が自ら製品を購入し、読者に寄り添った徹底的なテストを行っています。

編集部員は、家電製品に関する専門知識を活かし、テレビ番組などのメディアに「家電選びのプロ」として出演することもあります。また、本誌の記事内容を製品カテゴリー別に整理し、ウェブ上で紹介する公式サイト「360LiFE」も運営しています。

沿革

2007年7月 前身誌にあたる『家電批評monoqlo』が発売されました。
2008年12月 『MONOQLO』と『家電批評』に分冊化され、『家電批評 Vol.1』が刊行されました。月刊化に至るまでに、合計でVol.8までが刊行されています。
2009年11月 月刊誌としての発行を開始しました。
2014年7月 『家電批評2014年8月号』から、雑誌の判型がB5判からA4判へと大型化されました。
2016年2月 『家電批評2016年3月号』をもって、再びB5判へと判型が変更されました。

主なコーナー

本誌には、読者の製品選びに役立つ様々な特集や連載コーナーが設けられています。

特集コーナー

ベストバイ・ワーストバイ: ある特定の製品ジャンルにおいて、編集部が最も購入を推奨する「ベストバイ」製品を紹介します。次点となる「ネクストバイ」や、逆に購入を避けるべき「ワーストバイ」が挙げられることもあります。
神機: 時代の先端を行く革新的な機能や、特筆すべき特徴を持つ製品を取り上げます。過去の象徴的な製品から、現在市場に出回っている製品まで、幅広い製品が対象となります。
高い理由×安い理由: 同じジャンルの製品でも価格に大きな差があるのはなぜか、機能や性能の違いなどを分かりやすく比較・解説します。

連載コーナー（一部）

家電新品FLASH
型落ち家電カタログ
北村森のヒット家電虎の穴
金村修の写真批評
家電業界批評（小寺信良 著）
デジタルあまのJACK（石川温 著）
家電黙示録マナブ（中川学 著）
家電売れ筋ランキング
* 家電クロスワード

関連情報

晋遊舎からは、テストするモノ批評誌『MONOQLO』やテストする女性誌『LDK』など、本誌と同様の編集方針を持つ姉妹誌が発行されています。また、本誌に関する最新情報やバックナンバー、SNS、YouTubeチャンネルなども展開しており、様々なチャネルで情報発信を行っています。

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