富士メガネ

株式会社富士メガネの概要

株式会社富士メガネ（ふじメガネ）は、北海道札幌市中央区に本社を持つ、メガネ及び補聴器の専門店です。現在、北海道から青森県、さらには関東地方の[[東京都]]や神奈川県、千葉県、栃木県にかけて合計65の店舗を展開しています。

歴史と創業の精神

富士メガネは1939年10月18日、樺太豊原市で金井武雄によって設立されました。彼は無償での簡単な修理を行うなど、サービスを重視した経営方針を取って顧客の信頼を築き上げました。また、業界の最新動向を取り入れるために研究会にも積極的に参加し、視力検査やフィッティングの重要性を早期に認識していました。戦後は札幌狸小路4丁目に移転し、新たに事業を再開しています。

創業者の金井武雄の想いは、現在の経営方針にも色濃く残っており、彼の息子である金井昭雄が現在会長兼社長としてその想いを受け継いでいます。金井昭雄は1972年にアメリカ・カリフォルニア州でオプトメトリーのライセンスを取得しており、その知識と技術をもって会社を運営しています。

専門性と資格

富士メガネでは、279名と半数以上の社員が日本眼鏡技術者協会認定の眼鏡士資格を持ち、専門的な知識を活かしたサービスを提供しています。また、同社はメガネ専門店のボランタリーチェーン「AJOC」にも参加しており、業界内での協力体制を築いています。

社会貢献と視力支援活動

1983年からは海外の難民に向けた視力支援活動を開始し、30年以上にわたって国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）との連携を図ってきました。この活動により、これまでに約177,946組の新しいメガネと32,920組の使用済みメガネを難民に寄贈しています。2006年には金井昭雄がUNHCRナンセン難民賞を受賞するなど、国際的にも評価されています。

沿革と主要な出来事

富士メガネの歴史の中で、多くの重要な出来事がありました。1958年にはボランタリーチェーンAJOCを組織し、1972年には金井昭雄がオプトメトリーのライセンスを取得、1983年からは視力支援活動を本格化させました。さらに、数々の表彰を受ける中で、2007年には北海道新聞文化賞を受賞し、2010年にはサービス産業生産性協議会から「ハイ・サービス日本300選」にも選出されました。

視援隊の取り組み

富士メガネでは社員からボランティアを募り、毎年「視援隊」を編成して難民キャンプへの支援活動を行っています。隊の活動は、社内から自主的に参加する形式で、これまでに165名が参加しています。視援隊は、難民キャンプを訪れ、メガネの寄贈や視力検査を行っています。

結論

株式会社富士メガネは、その創業以来83年経った今も、顧客満足を第一に考えたサービスを提供し続けるとともに、視力支援活動を通じて国際的な貢献にも力を入れています。歴史ある企業が未来に向けて成長し続ける姿は、多くの人々に感動を与えていることでしょう。

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