富山県民会館

富山県民会館について

富山県民会館（とやまけんみんかいかん）は、富山県富山市新総曲輪に位置する文化施設であり、県民の文化的充実と地域経済の振興を目的として設立されました。会館は本館と分館から構成されており、富山県文化振興財団がその管理を行っています。

施設概要

本館は地下1階から地上8階まであり、近代的な白タイルで外装された本館と、それに隣接する2階建ての濃褐色外装のホールを含む複合施設です。館内には展示室や美術室、会議室、茶室、邦舞室、事務室など多彩な設備が整っており、特にホールは「優良ホール100選」に選出されています。また、1階には地元の食材を使用した料理を提供するダイニング・ショップ「D&DEPARTMENT TOYAMA」、8階にはレストラン「清風」があり、訪れる人々に多様な選択肢を提供しています。

分館には、かつての豪農であった内山家の「内山邸」と、薬種商だった金岡家の「金岡邸」があり、いずれも1998年には国の登録有形文化財として指定されました。内山邸は戦時中に寄付され、金岡邸もその後寄付されるなど、文化遺産としても重要な役割を果たしています。

沿革

1964年に「産業と文化の殿堂」として開館し、当初から多様な文化活動の場として利用されています。開館当初は利用者が少なかったものの、都市計画の影響を受けて利用者数は年々増加しました。1970年代からは様々な展覧会や文化祭が開催され、地域の文化的な象徴ともなりました。

1985年には大規模な改装工事が行われ、国際会議にも対応できるような設備が整えられました。その後、2014年には耐震改修工事が行われ、使用者からの意見に基づいた改善が加えられました。これにより、使いやすさや安全面が大幅に向上しました。再開後、新しいダイニング・ショップがオープンし、地域文化をさらに盛り上げています。

利用案内

富山県民会館は、年間を通じて多くのイベントを開催しており、文化活動の場として広く利用されています。休館日は本館が毎年12月29日から1月3日まで、分館は毎週火曜日と年末年始です。開館時間は本館が午前9時から午後10時まで、分館は午前9時30分から午後5時までと設定されています。使用料金は富山県民会館条例に基づき定められています。

まとめ

このように、富山県民会館は地域の文化活動を支え、経済的にも貢献する施設として重要な役割を果たしています。多彩なイベントや魅力的な飲食施設があり、訪れる人々を楽しませています。

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