富山県総合運動公園陸上競技場

富山県総合運動公園陸上競技場について

富山県総合運動公園陸上競技場は、富山市に位置し、富山県が所有する重要なスポーツ施設です。この競技場は、日本陸上競技連盟から第1種公認を受けており、主要な陸上競技やサッカーの試合が行われます。公式には富山県陸上競技場と呼ばれ、またカターレ富山のホームスタジアムとしても知られています。

施設の歴史

この競技場は、1991年に着工し、1993年に完成しました。1994年には全国高等学校総合体育大会のメイン会場として使用され、事実上、地域のスポーツイベントの中心的存在となっています。また、2002 FIFAワールドカップでは、クロアチア代表のキャンプ地としても利用されました。

競技場は、1994年にJリーグの公式戦を初めて開催し、その後も多くのJリーグ試合が行われ続けました。特に2008年にカターレ富山が誕生以降は、彼らのホームスタジアムとして様々な試合が実施され、地域のサッカー文化を支えています。

競技場の特長

この陸上競技場は、充実した設備が整っています。トラックは全天候型のローラーエンボス舗装で、400mの長さを持ち、9レーンがあります。フィールドのサイズは106m×70mで、芝生の状態が非常に良好です。また、スプリンクラー設備も完備されており、定期的なメンテナンスが行われています。

照明設備には、特殊なT字型の照明塔が設置されています。これは近隣に富山空港があるため、飛行機の航行に影響を与えないような工夫です。スコアボードは電光式の大型映像装置で、観客に試合情報をわかりやすく提供しています。収容人数は約25,251人で、Jリーグの登録観客数は18,588人です。

主なイベントと大会

富山県総合運動公園陸上競技場では、さまざまなスポーツイベントが開催されています。現在、カターレ富山のホームゲームや天皇杯全日本サッカー選手権大会などが行われるほか、毎年富山県陸上競技選手権大会や高等学校陸上競技対抗選手権大会も実施されています。

過去には、インターハイや国民体育大会も当競技場がメイン会場として使用され、多くのアスリートがここで競い合いました。また、2006 FIFAワールドカップ時には、パブリックビューイングの開催なども行われ、地域の活性化に寄与しました。

アクセスと交通手段

アクセスも非常に便利で、JR富山駅からは約9kmの距離に位置しています。バスを利用する場合、富山地方鉄道バス36系統が運行しており、直接「総合運動公園」行きのバスを利用することができます。自動車でのアクセスも良好で、北陸自動車道の富山インターチェンジから約4kmの距離です。また、富山空港からも徒歩でのアクセスが可能です。

その他の設備

競技場内には、補助競技場や多目的広場、屋内グラウンドなどがあり、さまざまなスポーツイベントや練習が行われています。これらの施設は地域のスポーツ振興にも貢献しており、地元住民やアスリートにとって、非常に重要な存在となっています。

富山県総合運動公園陸上競技場は、今後も地域のスポーツ文化の中心として、多くの人々に利用され続けることでしょう。

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