富永啓生

富永啓生について

富永啓生（とみなが けいせい）は、2001年2月1日生まれ、愛知県名古屋市守山区出身のバスケットボール選手です。彼はNCAAのネブラスカ大学でプレーしており、ポジションはシューティングガードおよびポイントガードです。父親は元プロバスケットボール選手の富永啓之であり、彼の背中を見て育ったことが彼の成長を助けています。

経歴

高校時代

幼少期からバスケットボールに親しんできた富永は、春日井市立岩成台中学校から桜丘高等学校に進学しました。高校3年の2018年には第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会に出場し、準決勝まで進出。この大会では、福岡第一との準決勝で前半に31得点を記録するも、後半は失速。3位決定戦では46得点を記録し、チームが勝利しました。この大会では全6試合で35得点以上を記録し、平均39.8得点で得点王となり、ベスト5にも選出されました。

卒業後は日本国内や外国への留学を考えていましたが、U18アジア選手権への出場がきっかけになり、アメリカへの留学を決意します。そして、2019年にNJCAAの1部チームであるレンジャー・カレッジに進学しました。

カレッジでの成績

レンジャー・カレッジでは、1年目の2019-20シーズンに31試合に出場し、平均16.8得点を記録。3ポイント成功率は驚異の47.9%を誇りました。2020年にはネブラスカ大学への編入が決まり、2020-21シーズンは27試合に出場し、平均16.3得点をマーク。特にグレイソン・カレッジ戦での39得点は印象的でした。

ネブラスカ大学に移ってからは、主に控えとしてプレーしていましたが、次第に出場機会が増加。2022-23シーズンでは、特に試合後に大きな話題となったペンシルベニア州立大学戦での30得点を記録し、シーズン全体では平均13.1得点を獲得しました。2023年にはNBAドラフトにエントリーもしましたが、その後取り下げ、ネブラスカ大学でのプレーを続けました。

代表歴と3x3

富永は日本のアンダーカテゴリー代表にも選ばれ、高校2年生の時にU-16日本代表として活動を始めました。2022年にはA代表に選出され、FIBAワールドカップ・アジア予選でデビューを果たしました。その後のFIBAアジアカップでは、オーストラリア戦で両チーム最多の得点を記録するなど、目覚ましい活躍を見せました。また、3人制バスケットボールのU23日本代表にも選出され、東京オリンピックにも出場しました。

スタイルと評価

「和製ステフィン・カリー」と呼ばれる富永は、特に3ポイントシュートに優れた選手です。3ポイントラインの後ろからでも得点を挙げる能力を持ち、得点を量産するスタイルは彼の大きな魅力です。カリーとの対談経験もあり、互いに刺激し合う関係が築かれています。

エピソード

2023年のFIBAワールドカップ出場中には、コメディアンに似ていると注目を浴びるなど、さまざまな方面で話題を提供しています。これからのシーズンでも、さらなる活躍が期待される若手選手です。

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