寝屋川市駅

寝屋川市駅：京阪本線の中核駅

寝屋川市駅は、大阪府寝屋川市早子町に位置する京阪電気鉄道京阪本線の駅です（駅番号KH17）。寝屋川市の中心駅として、年間を通して多くの乗降客数を誇り、京阪本線における主要駅の一つとして重要な役割を担っています。特急列車は停車しませんが、通勤快急や快速急行など、多くの種類の普通列車が停車し、特急停車駅を上回る利用客数を記録することも珍しくありません。

歴史：変遷と発展

1910年（明治43年）4月15日、京阪本線の開通と同時に「寝屋川駅」として開業しました。その後、京阪神急行電鉄（現在の阪急電鉄）の駅となり、戦争中には一時的に急行列車が停車するようになりました。1949年（昭和24年）に京阪電気鉄道の駅に戻り、1951年（昭和26年）には現在の駅名「寝屋川市駅」に改称されました。

1963年（昭和38年）には豊野駅の廃止に伴い、約200メートル京都寄りに移転。1970年（昭和45年）からは日中時間帯に急行列車が停車するようになり、1980年（昭和55年）には寝屋川信号所～守口市駅間の複々線高架化事業の竣工により、急行列車の終日停車を実現しました。

駅周辺の都市開発も進み、1974年（昭和49年）には京都側で都市計画道路との立体交差化工事が完了。さらに、1982年（昭和57年）には駅と周辺1.8キロメートルを高架化する都市計画が決定し、1990年代には高架化工事が完了。その後も、バリアフリー化の整備や商業施設の誘致など、駅は継続的に改良と発展を遂げています。2023年（令和5年）8月にはダイヤ改正により、一部のライナー列車も停車するようになりました。

駅構造：高架駅とバリアフリー

寝屋川市駅は、相対式ホーム2面2線の高架駅です。地上3階建てですが、駅東西の高低差により、東側は1階、西側は中1階となっています。1階にはスーパーマーケットなどの商業施設、中1階には定期券売場や京阪サービスコアなどが入居。2階は改札・コンコースで、マクドナルドやパン屋などが入っています。東側にはペデストリアンデッキが整備され、周辺施設とのアクセスも良好です。

3階がホームで、天井は他の京阪線の駅に比べて非常に高いのが特徴です。高架化工事と同時に、エレベーターや多目的トイレなどのバリアフリー設備が整備され、利用者の利便性が向上しました。ホームにはコンビニエンスストアや立ち食いそば店も営業しています。駅がカーブ上にあるため、ホームと電車の間に隙間が空いている場所もあります。なお、用地の関係から上下線ホームの位置がずれている点も特徴です。

利用状況：高い利用客数

寝屋川市駅は、京阪線の中でも高い利用客数を誇ります。2022年（令和4年）のある特定日における1日あたりの乗降人員は約56,000人で、京阪線内では上位にランクイン。特急停車駅ではないにも関わらず、多くの利用客を集めています。これは、寝屋川市の人口規模や周辺地域の商業施設、学校などの存在が大きく影響していると考えられます。

駅周辺：商業施設と公共施設の充実

駅周辺には、大型商業施設の「アドバンスねやがわ」をはじめ、スーパーマーケット、商店街、図書館などの公共施設、企業、学校、病院などが数多く集積しています。特に「寝屋川デポマート」は、ライフ、コーナン、上新電機など複数の商業施設が集まった複合施設として、地域住民にとって重要な生活拠点となっています。

アクセス：バス路線網

駅には東西両側にバスターミナルがあり、京阪バスをはじめとする多くの路線バスが運行しています。関西空港へのリムジンバスも運行しており、交通アクセスは大変便利です。また、2024年度からは寝屋川市独自のコミュニティバス「ねやBUS」も乗り入れる予定です。

隣の駅

寝屋川市駅の隣駅は、大阪方面に京橋駅、京都方面に香里園駅です。快速特急、特急などの通過する種別と、停車する種別によって、隣の駅は異なります。

まとめ

寝屋川市駅は、歴史と発展を遂げてきた京阪本線における重要な駅です。高い利用客数、充実した周辺施設、そしてアクセス性の良さなどから、寝屋川市の中心駅として、地域社会に大きく貢献しています。今後も、さらなる発展が期待されます。

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