小原凡司

小原凡司（おはら ぼんじ）氏は、1963年福井県生まれの日本の軍事ジャーナリストです。現在は笹川平和財団の上席フェローとして、軍事や安全保障に関する研究活動を行っています。

経歴

小原氏は、海上自衛隊生徒として自衛隊に入隊後、防衛大学校に進学し1985年に卒業しました。その後、筑波大学大学院に進み1998年に修了しています。

1985年に再び海上自衛隊に入隊し、回転翼操縦士として勤務しました。2003年から2006年までは、駐中国大使館の防衛駐在官として中国に赴任し、現地の情勢を分析しました。2006年には防衛省海上幕僚監部指揮通信情報部情報課情報班長に就任し、その後、2009年には第21航空群第21航空隊司令を務めました。

2010年に海上自衛隊を退職後、2011年にはIHS Jane'sのアナリスト兼ビジネス・デベロップメント・マネージャーとして、防衛産業分野での分析や事業開発に携わりました。2013年には東京財団政策研究所の研究員となり、政策研究の分野でも活躍しています。2017年からは笹川平和財団の上席研究員として、軍事や安全保障に関する研究を深め、2023年より上席フェローに就任しました。

研究活動と著書

小原氏は、長年の軍事経験と研究活動を通して、中国の軍事戦略や国際関係に関する深い知識と分析能力を持っています。特に、中国の軍事戦略や安全保障政策、国際的な影響力に関する研究に力を入れており、その成果は多くの著書や論文として発表されています。

主な著書としては、『中国の軍事戦略』（2014年、東洋経済新報社）、『何が戦争を止めるのか』（2016年、ディスカヴァー・トゥエンティワン）、『China Sharp Power 米国が排除に動いた中国の「第3の影響力」とは何か？』（2019年、東洋経済新報社）などがあります。これらの著書を通して、中国の軍事動向や国際政治における戦略的行動について、一般読者にも分かりやすく解説しています。

まとめ

小原凡司氏は、海上自衛隊での実務経験と研究活動を基盤として、日本の安全保障政策や国際関係について、重要な提言を行っている人物です。その活動は、日本の安全保障における重要な貢献となっています。

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