小川泰弘

小川 泰弘（おがわ やすひろ）

小川泰弘は、1990年5月16日生まれの愛知県出身のプロ野球選手です。ポジションは投手で、右打ち右投げの選手。現在東京ヤクルトスワローズに所属し、国内外の数々の大会で活躍しています。

経歴

プロ入り前

小川は5人兄弟の末っ子として生まれ、幼少期から野球への情熱を抱いていました。小学校3年生から本格的に野球を始め、田原市立赤羽根中学校では軟式野球部に所属し、エースとしてチームを県大会に導きました。成章高校進学後は、2年次冬季に愛知県選抜として日米親善試合にも出場。3年生の春にはセンバツに出場し、創部103年目で甲子園初勝利を果たしました。高校卒業後は創価大学に進学し、大学野球でも注目の選手として成長を続けました。

ヤクルト時代

2012年のドラフトで東京ヤクルトスワローズから2位指名を受け、プロの世界へと飛び込みました。2013年は開幕から好調で、プロ初登板初勝利を飾り、堂々のルーキー年を過ごしました。その年には16勝を挙げ、リーグ最多勝利を獲得し、セ・リーグ新人王にも選出されました。

2年目以降も開幕投手を務めるなど活躍を続けましたが、怪我にも悩まされながらも、着実に成績を残していきました。特に2015年には2桁勝利を獲得し、チームのリーグ優勝に貢献。その後も数々の記録を打ち立て、2020年にはノーヒットノーランを達成するなど、プロ選手としての地位を確立しました。

2023年以降の活躍

2023年には通算100勝を達成し、投手としてのキャリアの中でも多くの成功を収めています。開幕戦では無失点投球を見せ、チームの勝利に大きく貢献しています。また、9月には2桁勝利を挙げ、再びフォームを取り戻しつつあります。

選手としての特徴

小川は、過去にノーラン・ライアンを参考にしたダイナミックな投球フォームから「和製ライアン」とも呼ばれています。彼の投球スタイルは、平均球速約141km/hのフォーシームや、130km/hのカットボール、フォークやスライダーを駆使した技巧派にシフトしています。投手でありながら打撃にも力を入れており、2015年に初本塁打を記録しました。彼は独特なバント構えを持ち、打撃練習にも積極的に取り組んでいます。

人物とエピソード

愛称は「ライアン」で、入団当初に監督に希望したとされています。過去には上原浩治選手とオフの自主トレを行っており、豊富な経験から成長を続けています。選手会長としても、FA制度の改善に取り組んでおり、2024年からの制度改革にも成功させています。

彼の選手としての実績や人柄は、プロ野球界で広く評価されており、今後のさらなる活躍が期待されています。

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