小川輝晃

小川 輝晃のプロフィール

小川輝晃（おがわ てるあき、1968年8月29日生まれ）は、日本の俳優、声優、モーションキャプチャアクター、そして演出家として知られています。大阪府に生まれ育ち、現在は81プロデュースに所属しています。また一般社団法人狼煙工房の代表理事としても活動しており、奈良県橿原市の観光大使としてその魅力を広めています。

略歴

彼は1987年、高校在学中にNHKの連続テレビ小説『はっさい先生』でテレビデビューを果たしました。その後、倉本聰主宰の富良野塾に加入するものの、1年後に退塾。東京に移り住み、アルバイトをしながら俳優としてのキャリアを積み重ねました。

1994年には『忍者戦隊カクレンジャー』でサスケ/ニンジャレッド役として出演し、テレビドラマ初主演を果たします。1998年には『星獣戦隊ギンガマン』にヒュウガ/黒騎士役で登場し、以降も多くの作品に出演しています。特に、2011年から2015年にかけて、久々にヒュウガやサスケを演じるなど、長期間にわたり特撮界で活躍しています。

声優業にも力を入れており、多数のアニメや舞台に出演しています。中でも2006年の『内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎』や、ディズニーアニメ『マイティダックス』での主演は特に有名です。また、2015年にはプロダクション・エースから81プロデュースに移籍し、現在も洗足学園音楽大学で声優の講師を務めています。

人物

小川輝晃は関西弁を話す四人兄弟の次男です。特技はアクション、乗馬、そして陸上競技です。高校時代には陸上部に在籍し、柔道初段や中国拳法一級の資格も持っています。彼はアクションの専門家で、特にゲームでのキャラクターモーションや特撮作品でのスーツアクターとしても数多くの役を演じてきました。

心温まるエピソードとして、2011年の東日本大震災を受けて、Twitterで「ヒーロー」というアカウントを立ち上げ、同じく特撮界で活躍する仲間たちとの協力の下、被災地の子供たちへの応援メッセージを発信しました。さらに、同年に設立した一般社団法人狼煙工房では、被災地の支援活動を行い、不要となったおもちゃの寄付など多岐にわたるチャリティ活動を行っています。

エピソード

俳優を志した理由は、自身の内向的な性格を改めたかったことや、高校時代の友人の夢を引き継ぎたいという思いからでした。大学の講師として、同じく内向的な学生に対し、自身の体験を基にしたアドバイスを行っています。

一度、ミュージカルに出演した際には、声が出せなくなったことでセリフが削られてしまったことがありましたが、公演後に観客からの励ましにより、役者を続ける決意を固めたそうです。さらに、富良野塾退塾後、将来に対する不安を抱きながらも、自身の実行力を確かめるために奈良までの500キロを徒歩で走破し、自分を信じる力を得ました。

また、『カクレンジャー』のオーディションでは、自動二輪免許が必要とされ、最初は未取得だったものの、合格のために教習所に通わずに直接受験し、見事に合格を果たしました。彼は『カクレンジャー』のメンバーの中で最年長でしたが、共演者たちからは「兄さん」と慕われていました。

このように多彩なキャリアと個性的なエピソードに彩られた小川輝晃は、今後も多くのファンに愛され続けることでしょう。彼の活躍は、俳優業だけでなく、多方面において目が離せない存在です。

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