小松駅

小松駅：歴史と発展を辿る石川県の中核駅

はじめに

石川県小松市に位置する小松駅は、JR西日本とIRいしかわ鉄道が乗り入れる重要な交通拠点です。本記事では、小松駅の歴史、駅舎の変遷、周辺環境、そしてかつて存在した北陸鉄道小松駅や尾小屋鉄道新小松駅についても詳しく解説します。

JR西日本・IRいしかわ鉄道 小松駅

歴史

1897年、官設鉄道北陸線の福井駅から小松駅までの延伸開業によって、石川県で最初の鉄道駅として誕生しました。以来、北陸本線の要として発展を続け、特急列車の停車駅としても重要な役割を果たしてきました。北陸新幹線金沢駅 - 敦賀駅間の開業に伴い、新幹線停車駅にもなり、在来線はJR西日本からIRいしかわ鉄道に移管されました。駅舎は歴史の中で幾度かの改築を繰り返し、現在の高架駅舎は2002年に完成しました。2017年には自動改札機とICOCAが導入され、利便性が向上しています。

駅構造

JR西日本は相対式ホーム2面2線、IRいしかわ鉄道は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線の高架駅です。JR西日本はみどりの窓口を備えた直営駅で、IRいしかわ鉄道の2番線は上下待避線として運用されています。東口の駅舎は白山をイメージしたデザインで、コンコースには県産木材が使用されています。ホームは白山の眺望を考慮し、一部のホームドアも含めてガラス張りとなっています。

利用状況

2021年度の1日平均乗車人員は約3,282人で、石川県内では金沢駅、津幡駅に次ぐ3位となっています。近年は、人口減少や交通手段の多様化などの影響で、乗客数には変動が見られますが、依然として地域住民や観光客にとって重要な交通拠点となっています。

駅周辺

小松駅周辺は、商業施設、公共施設、観光施設などが充実しています。高架下には複合商業施設「Komatsu 九（ナイン）」があり、コンビニや飲食店などが集まっています。西口側には、再開発された「こまつアズスクエア」があり、ホテルや大学、育児支援施設などが入居しています。東口側には小松製作所の施設やホテルなどがあります。また、北陸電力は小松駅東地区に複合ビルを建設予定です。

バス路線

小松駅からは、北鉄加賀バス、北鉄[[白山バス]]、小松市コミュニティバスなど、多数の路線バスが発着しています。小松空港への連絡バスや、周辺地域への路線網が整備されており、公共交通機関として重要な役割を担っています。高速バスも充実しており、東京方面への直行便もあります。

北陸鉄道 小松駅

概要

かつて存在した北陸鉄道小松線(現在は廃止)の始発駅です。国鉄小松駅の東側に位置し、車庫と乗務区がありました。駅舎は木造で、大きな規模を誇っていました。国鉄駅とは地下道で連絡していましたが、北陸鉄道の改札口は独自に存在せず、乗り換えには一旦地上に出る必要がありました。

歴史

1907年の小松線開業とともに誕生し、1986年に小松線の廃止に伴い廃駅となりました。

駅構造

留置線や車庫線を備えた規模の大きな木造駅舎が特徴でした。国鉄線とは線路が接続されておらず、車両の転属には仮線を敷設していました。

乗車券

乗車券は国鉄の出札口で発売され、国鉄線との乗継には独自の精算システムがありました。

尾小屋鉄道 新小松駅

概要

かつて存在した尾小屋鉄道の駅です。

歴史

1920年の尾小屋鉱山鉱山鉄道の開業と共に誕生し、1977年の尾小屋鉄道廃止により廃駅となりました。

隣の駅

尾小屋鉄道では、新小松駅から西吉竹駅へと続いていました。

まとめ

小松駅は、歴史と発展を遂げてきた石川県の中核駅です。JR西日本とIRいしかわ鉄道の駅としての役割に加え、周辺地域の商業・観光の中心地としても発展を続けています。かつて存在した北陸鉄道小松駅や尾小屋鉄道新小松駅も、小松市の鉄道史において重要な役割を担っていました。今後、北陸新幹線のさらなる発展とともに、小松駅の重要性もますます高まることが期待されます。

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