小椋正清

小椋正清（おぐら まさきよ）について

小椋正清は、1951年4月12日生まれの日本の政治家、そして元警察官です。滋賀県東近江市長として、3期にわたり市政を担っています。

生い立ちと警察官としてのキャリア

滋賀県神崎郡永源寺町（現・東近江市）出身の小椋氏は、地元の小中学校、彦根東高等学校を経て、同志社大学法学部を卒業しました。1976年に滋賀県警察に採用され、長浜警察署長、滋賀県防災危機管理監、滋賀県理事員などを歴任しました。

東近江市長としての活動

2013年、小椋氏は東近江市長選挙に自民党、日本維新の会、公明党、みんなの党の推薦を受けて立候補し、現職を破り初当選を果たしました。その後、2017年と2021年には無投票で再選し、現在に至ります。

フリースクールに関する問題発言とその波紋

2023年10月、小椋市長は不登校対策に関する自身の見解として、「フリースクールは国家の根幹を崩す」と発言し、フリースクールへの公的支援に反対する姿勢を示しました。また、不登校の原因の多くは親の責任であるとの認識を示し、教育機会確保法や文部科学省の方針を軽視する発言も行いました。これらの発言は、教育関係者や不登校支援に携わる人々から強い批判を浴びました。

立命館大学の春日井敏之教授は、小椋市長の発言を「時代錯誤」と批判し、日本大学の末冨芳教授も「市長としてあるまじき酷い発言」と非難しました。東京大学の佐倉統教授は、小椋市長の「国家の根幹を崩す」という発言が、時代錯誤的な国家観に基づいていると指摘しました。また、フリースクールの関係者からは、小椋市長の発言に対する撤回を求める声や、不登校への偏見に対する批判が相次ぎました。

これらの批判に対し、小椋市長は発言を撤回しないと明言し、「不適切発言と言われることに非常に心外な気持ち」と述べました。しかし一方で、「国が十分な議論をせずにフリースクールへの支援を進めようとしているため、議論できるように問題提起として発言した」「アグレッシブに言い過ぎたのは認める。舌足らずの部分があったがフリースクールや、そこに通わせる保護者を否定したわけではない」と釈明しました。

まとめ

小椋正清氏は、長年の警察官としての経験を経て、東近江市長として活躍しています。しかし、近年ではフリースクールに関する発言が大きな波紋を呼び、教育行政における考え方について多くの議論を呼んでいます。今後の動向が注目される人物です。

外部リンク

* 市長の部屋 | 東近江市ホームページ

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