尺土駅

尺土駅について

尺土駅（しゃくどえき）は、奈良県葛城市尺土にある近畿日本鉄道（近鉄）の駅です。この駅は南大阪線のF23駅、御所線のP23駅としても知られています。駅は閑静な住宅街の中にあり、周辺には神社や郵便局、国道も通っています。

歴史

尺土駅は1929年3月29日に、大阪鉄道による古市から久米寺（現：橿原神宮前）間の延伸に伴い、開設されました。1930年12月には、南和電気鉄道による尺土から南和御所町（現在の近鉄御所）へと続く路線が開通し、乗換駅としての役割を担うようになりました。1943年2月には関西急行鉄道が大阪鉄道を合併し、その後1944年に南和電気鉄道も合併、現在の近畿日本鉄道の駅となりました。駅舎の改修が1995年に行われ、橋上駅舎が設置されました。また、1999年3月には特急の停車駅に追加されました。

駅構造

尺土駅は2面4線の島式ホームを備えた橋上駅で、改札口は1ヶ所のみとなっています。南大阪線と御所線は同じホームを共有しており、ホームの有効長は8両分です。古市寄りには引上線があり、御所線の折返し列車が使用されます。駅の運用は複雑で、以前は国鉄型の配線であったため、列車の接続や待避が頻繁に発生していました。

駅施設

この駅は有人駅で、PiTaPaやICOCAに対応した自動改札機や自動精算機が設置されています。特急券や定期券は専用の自動販売機で購入可能です。全定期旅客列車が停車し、特急と急行がよく接続します。また、朝や夕方には当駅からの普通列車も数本設定されています。近年の乗降人員は安定しており、2023年11月7日の調査では4,017人でした。

駅周辺の施設

駅の周辺は静かな住宅街ですが、長尾神社や新庄疋田郵便局、国道166号及び168号も近く、大変便利です。また、駅近くには公共バスの停留所があり、葛城市の循環バスが運行されています。南口のロータリーには尺土駅前停留所、北口には尺土北停留所があります。

隣接駅

尺土駅を利用する際は、南大阪線の古市駅と高田市駅、御所線には近鉄新庄駅が近く、非常にアクセスが便利です。特に、行楽シーズンには特急の一部が臨時停車することもあります。

尺土駅は、奈良県の鉄道網において中心的な役割を果たす駅で、多様な列車サービスを通じて地域住民や観光客に利用されています。

もう一度検索