屋良朝博

屋良 朝博（やら ともひろ）

屋良朝博は1962年8月22日生まれの日本の政治家およびジャーナリストで、立憲民主党に所属する衆議院議員として現在まで2期を務めています。また、沖縄県連の元代表でもあります。彼の経歴や思想、活動について詳しく見ていきましょう。

経歴

屋良は沖縄県中頭郡北谷町で生まれ、米軍基地が近くにある環境で育ちました。沖縄県立北谷高等学校を経て、フィリピン大学経済学部を卒業。この留学中の1986年にピープルパワー革命を目の当たりにし、ジャーナリストの道を志しました。彼が特に尊敬している人物は瀬長亀次郎です。

ジャーナリストとしてのキャリアは沖縄タイムスから始まり、編集委員や論説委員、社会部長を経て、フリージャーナリストとしても活動しました。また、ハワイ東西センターでの客員研究員としての経験も持っています。

衆議院議員としての経歴

2018年に沖縄県第3区選出の玉城デニーが知事選に立候補した際に空席となったため、屋良は2018年12月に補欠選挙への立候補を表明。彼は沖縄のオール沖縄や玉城からの支持を受け、2019年4月21日に行われた選挙で自民党の島尻安伊子を破り、初当選を果たしました。その後、自由党から国民民主党への合流を経て、2020年には新たに発足した立憲民主党沖縄県連の代表に選出されました。

2021年の衆院選では、自民党の島尻と直接対決。残念ながら比例復活も叶わず、議席を失ってしまいます。2023年10月には補欠選挙により再び衆院に復帰する運びになり、屋良は今、その任を務めています。

政治的主張

屋良は特に沖縄の米軍基地問題に強い関心を寄せており、アメリカ海兵隊の運用見直しから普天間飛行場の即時運用停止が可能であると主張しています。彼はまた、沖縄だけに限らず、他の独立国と比較し沖縄の位置づけについても言及し続けています。根拠として挙げられるのは、ワシントンのアメリカ政府や米軍幹部への取材結果です。

選挙活動や公報には、自身の経歴に誤記が生じたことがあり、これについては事務手続き上のミスであると述べています。

著作

屋良は数多くの著書を持ち、主に沖縄の米軍基地に関する問題をテーマにしたものが多いです。有名な著作には『砂上の同盟――米軍再編が明かすウソ』や『誤解だらけの沖縄・米軍基地』などがあります。彼は社会問題への関心から、積極的に意見を発信する著者としても知られています。

屋良朝博は、沖縄とその周辺の状況を深く理解し、発信し続ける重要な人物であり、多くの沖縄県民の支持を集めています。彼の思想や活動は、今後の沖縄の政治や社会においても影響を与え続けることでしょう。

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