山方淡水魚館

山方淡水魚館は、茨城県常陸大宮市山方に位置し、久慈川沿いの清流公園近くにあった、かつて日本最小規模と言われた水族館です。1986年に旧山方町が町おこしのために「山方自然生態観察施設」として開館しました。指定管理者は公益財団法人常陸大宮市振興財団でした。

歴史

開館当初から、地域の人々に親しまれてきましたが、1991年には岡山県から特別天然記念物のオオサンショウウオ3匹を導入し、展示を開始しました。この3匹のオオサンショウウオは公募により、「里ちゃん」「山ちゃん」「大好きくん」と名付けられ、水族館のアイドルとして人気を集めました。特に「里ちゃん」「山ちゃん」「大好きくん」は、体長1メートルを超えるまで成長し、来館者を楽しませていました。しかし、残念ながら「里ちゃん」は2021年に亡くなりました。

1991年の増築までは、日本最小の水族館として知られていました。館内にはタッチ槽が設置されており、魚などに触れることができ、子供たちに人気の施設でした。

閉館

長年、地域の人々に愛されてきた山方淡水魚館でしたが、近年は台風被害や新型コロナウイルス感染症の影響により来館者が減少し、2023年3月をもって閉館することになりました。

展示されていた国産オオサンショウウオは、栃木県日光市の日本両棲類研究所に引き取られることになり、「山ちゃん」は2023年3月28日に、「大好きくん」は同年4月上旬に移送されました。他の水生生物についても、同年4月中に茨城県内の施設へ移送されました。

展示生物

山方淡水魚館では、様々な淡水魚や両生類が展示されていました。主な展示生物は以下の通りです。

オオサンショウウオ
マタナゴ
ヒメダカ
イモリ
タイリクバラタナゴ
オヤニラミ
カジカ
アブラハヤ
イトウ
ブラックバス
アオウオ
コイ
ソウギョ
イワナ
ヤマメ
オイカワ
カメ
ヘラブナ
ウグイ
アユ（夏季のみ）

施設

館内には、様々な水槽が設置されていました。主な設備は以下の通りです。

大型水槽（ミニ渓流）：5槽（2.5m³）
中型水槽：3槽
小型水槽：3槽
置水槽（大）：1槽
置水槽（中）：12槽
置水槽（小）：12槽
タッチ槽：1槽
池：21t級と54t級が各1

利用案内

開館時間
3月1日から11月30日まで：午前9時から午後5時まで
12月1日から2月末日まで：午前9時から午後4時まで

休館日
月曜日

入館料
個人：一般150円、小人70円、幼児無料
* 団体：一般120円、小人60円、幼児無料

教育または研究目的での利用の場合は、事前申請により利用料金の減免が受けられる場合があります。

アクセス

水郡線山方宿駅から徒歩5分

脚注

外部リンク

山方淡水魚館

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